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浜松の楽器メーカーがサイレンサー付きハーモニカ販売へ ユーザーニーズに応え開発

従来の5分の1まで消音を可能にしたサイレンサー付きハーモニカ「忍-SHINOBIX」

従来の5分の1まで消音を可能にしたサイレンサー付きハーモニカ「忍-SHINOBIX」

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 浜松・領家の楽器メーカー「鈴木楽器製作所」(浜松市中区領家、TEL 053-461-2325)が10月19日、サイレンサー付きハーモニカ「忍 SHINOBIX」の販売を開始した。

 ハーモニカの製造会社として昭和29年に設立し、鍵盤ハーモニカ「メロディオン」を主軸にオルガンや太鼓、鉄琴、木琴などの教育楽器の製造をする同社。ハーモニカは音が大きく、近所迷惑にならないようカラオケや車の中で練習する人も多く、「消音のものはないか」という問い合わせが以前から多く寄せられていた。ハーモニカユーザーが普段から家で練習ができ、これからハーモニカを始めようと考えている人への普及も図ろうと、サイレンサー付きハーモニカを開発した。

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 ハーモニカとサイレンサーの2つのパーツで構成する同製品。ハーモニカの背の部分にスライドでサイレンサーを着脱できる仕組みになっている。サイレンサーは円柱状で、各吹口に対応した10の部屋に別れ、それぞれに音を閉じ込める構造。内部をらせん構造にすることで、音を奥へと追い込み消音効果を発揮しているという。「練習の際、消音しようとタオルをかぶせてすべての穴をふさぐ人もいるが、演奏していない穴へ空気が逆流し、違う音が出てしまう。音の出口を小分けにして漏れないようにする構造にすることが重要だったため、開発には苦労した」と営業本部企画課の柴田和晃さん。一般的な10ホールハーモニカの音圧を100パーセントとした場合と比較し、約20パーセントの音圧にまで軽減することに成功。人間が通常会話するくらいの音量で、TVの音にも紛れてしまうくらいだという。

 曲の調子に合わせて使い分ける10ホールハーモニカ。他調子のハーモニカでも演奏できるよう、ハーモニカカバーの付け替えが可能になっている。同社製の商品であれば、現在使っているモデルでも交換して演奏可能。別売りのハーモニカマイクを装着することで、マイクで集音した音をヘッドホンで聞くことができ、エフェクト効果をかけて楽しむこともできる。

 「このような商品を待っていたという人が多く、初回生産したものはすでにほとんど売れてしまった。先週東京ビックサイトで開催された楽器フェアで反響があり、ハーモニカをやってみたくなったという人もいた」と柴田さん。「音が大きく騒音の問題で今までは楽器選択から外れていたかもしれないが、当商品が楽器を始める人の選択肢の一つになれば

。ハーモニカは生の音が一番いいので、最終的に生で演奏していただけたら」とも。

 販売価格は、サイレンサーとハーモニカ(C調)、セミハードケースのフルセット=8,000円。ハーモニカ本体が付属していないユーザーズセット=4,500円(以上税別)。同社楽器取扱店で販売する。