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アクトシティ浜松で浜松国際ピアノコンクール 世界的ピアニスト輩出の登竜門

前回開催時に優勝者が演奏している様子

前回開催時に優勝者が演奏している様子

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 「第10回浜松国際ピアノコンクール」が11月8日から、浜松・板屋町のアクトシティ浜松(浜松市中区板屋町)で開催される。主催は、浜松市、浜松市文化振興財団(TEL 053-451-1148)。

 1991(平成3)年に浜松市政80周年を記念し、国際文化事業としてスタートした同コンクール。若手ピアニストの育成や世界の音楽文化の振興、国際交流の推進を目的に、3年に一度開催し、今年で10回目を迎える。1998年に国際音楽コンクール世界連盟に加盟し、国内で開催される世界連盟加盟の国際ピアノコンクールとしては一番の歴史を持つ。若手ピアニストの登竜門としてアジア圏からの参加者が多く、同コンクールで優勝したピアニストが、ショパン国際ピアノコンクールやチャイコフスキー国際コンクールで優勝した実績も持つ。今年も世界を目指す30才以下の若手ピアニストが集結。37カ国1地域から382人の応募があり、DVD審査を通過した中から89人が出場を予定する。

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 審査は1次から3次まで予選を行い、本選へ進むことのできる演奏者を絞り込んでいく。1次予選は20分以内で自由曲を1曲以上演奏。2次予選は古典派とロマン派、近・現代の指定された曲の中から2曲以上と、同コンクールのために作曲された新譜の計3曲以上を40分で演奏し審査する。3次予選は指定されたモーツァルトの曲2曲のうちどちらかを選択し演奏。バイオリンとビオラなどの弦楽器奏者との協奏となり、合わせる技量を審査する。23日と24日に開催する本選に進むことができるのは6人。本選ではベートヴェンやチャイコフスキー、ショパンなどの作品の中からピアノ協奏曲1曲を選択し、オーケストラの東京交響楽団と協演する。審査委員長はイギリスと日本を拠点に活躍するピアニスト小川典子さんが務め、審査員は世界で活躍するピアニスト11人で構成される。優勝したピアニストには賞金300万円と、日本および海外でのソロリサイタルや主要オーケストラとの演奏会の機会が10回以上与えられる。

 11月7日は第9回優勝者のアレクサンダー・ガジェヴさんがオープニングコンサートを開催。25日は入賞者披露演奏会として入賞者6人のピアノリサイタルも行う。

 アクトシティ浜松の市民ロビーでは現在、写真展「コンクールの軌跡~記憶に残るあの瞬間~」も同時開催。歴代の審査委員長や出場者の写真を展示している。ほかにも、「リープリング」や「パティスリー ル・タン」など地元の菓子店が同コンクールとコラボし、ピアノや楽譜、音符をモチーフにしたスイーツを開発。「ラ・ヴェリテ」からは、同コンクールを題材にした恩田陸さんの小説「蜂蜜と遠雷」からインスピレーションを得たという蜂蜜の香りのするエクレアを販売する。

 「回を重ねることに認知されてきている。同コンクールを題材にした小説の映画化の話もあり、話題になっていてうれしい」と同団体広報の藤峰恭子さん。「まだ見ぬ若手ピアニストを発掘でき、コンクール後に世界的に活躍するピアニストを応援できることが醍醐味。予選で落ちてしまったピアニストたちのスクールコンサートやホームコンサートなど市民との交流も予定しているので、温かく迎えてほしい」とも。

 開催期間は11月8日~25日。開催時間や料金は各予選で異なる。チケットはHCFオンラインショップとアクトシティチケットセンター、チケットぴあで購入できる。