居酒屋「福三三別邸(ふくみみべってい)」(浜松市中区田町、TEL 053-458-5777)が10月11日、浜松・田町にオープンした。
飲食店のフードプロデュース業を行う「ネクスト ライフ デザイン オフィス」が運営する同店。砂山町の「福三三」と千歳町の「千とせ綴や」を運営しているが、宴会や接待、個別で来る客などさまざまな用途の客が混在してしまい、それぞれの客が落ち着いて食事ができない環境ではないかと悩んでいた。接待や会食、祝いの席など落ち着いてゆったりと食事のできる店を出そうと決意。有楽街の北口に位置し、2店舗と違う客層の集まる同所に理想の物件を見つけ、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約24坪。カウンター9席、テーブル24席の計33席。清潔感があり高級感のある店内。間接照明を使い、落ち着いた大人の雰囲気を演出し、日本画調のスクリーンをおろしたソファ席など、空間づくりを工夫した。
料理店で食事をする際、頼む料理が同系統の料理に偏って注文してしまう人が多いと考えている社長の金原道夫さん。同店は、旬の食材を扱い、調理法や食べ方などで新たな食の発見をしてもらえるよう、料理を提案するスタイルをとる。まず始めに、10種類以上の小料理を盛り合わせた「名物 O・WA・N 盛り」(3,000円)を提案。一つの大きな碗(わん)に旬の魚や野菜を使った料理や、肉料理など盛り付け、見た目でも楽しめるように提供する。旬の食材を使った一品料理も用意し、毎日メニューを変更する。カキのうまみのつまったホワイトソースに完熟柿を入れたグラタン「岩牡蠣と柿のグラタン」(780円)や、「馬のレバ刺し」(1,980円)、「穴子の炭火焼き たっぷりの胡瓜を添えて」(1,480円)などの創作料理を提供。珍しい食材や旬の食材を全国から仕入れ調理する。しめのメニューとして「にぎりずし」(200円~)も提供。1貫からお好みで注文でき、魚介類だけでなく野菜も使った握りすしもそろえ、常に約15種類を用意する。(以上、税別)。
「安いというお金の価値観で食を選択するのでなく、提案型の料理で食材の価値を伝えていきたい。食材の新しい調理法や食べ方などの発見をしてもらえたらうれしい」と金原さん。「料理だけでなく、空間作りにもこだわった。時間の許す限りゆっくりしていってほしい」とも。
営業時間は17時~24時。月曜定休。