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浜松・初生町にラーメン店「まる藤」 スープメーカーが海外進出を視野に出店

豚骨しょうゆベースの「まる藤ラーメン」

豚骨しょうゆベースの「まる藤ラーメン」

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 ラーメン店「らーめん まる藤」(浜松市北区初生町)が1月24日、浜松・初生町にオープンした。

社長の藤田隆二さん(左)と会長の池上英明さん(右)

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 ラーメン専門店のスープを製造するスープメーカー会長の池上英明さんと社長の藤田隆二さんが始めた同店。約3年前、池上さんが、養豚の盛んなブラジルで工場を作ろうと現地視察をしていた際、藤田さんに出会ったことがきっかけ。当時からブラジルとの交流が深かった藤田さん。浜松在住のブラジル人の中には、本国に帰ったときに何をしようと悩む人も多く、その人たちの助けになりたいという藤田さんの思いと、池上さんの海外進出の思いが合致。ブラジルで本物の日本ラーメンを海外に広めるためのモデルケースを作ろうと、ラーメン店の出店を決意。同所に駐車場の多い理想の物件を見つけ、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約15坪。テーブル8席、カウンター5席の計13席。海外に持っていけるようなスタイルにしようと、洋風な店内にのれんのような和の要素を取り入れた。海外に出店した際の事も考え、店名表記は漢字とローマ字の両方の表記にし、メニューも今後はローマ字読みも用意していくという。

 ラーメンは豚骨しょうゆ味の「まる藤ラーメン」(850円)をメインに提供。脂をおさえ、豚の甘みが感じられるスープだという。原料の豚骨を冷凍せずに使い、うまく血抜きをすることで、くさみのないスープに仕上げる。数種類のしょうゆをブレンドし、使う豚骨の部位にもこだわることで、後味にこくが出るように工夫。麺は北海道産小麦の太麺ストレートで、チャーシューはホワイトマー油を塗って炙(あぶ)ることで香ばしくする。チャーシューがスープに浸ることで、さらにうまみが出るという。豚肉と魚介のスープで和風の中華そば「限定ラーメン」(870円)も数量限定で用意。どちらのラーメンも大盛りを同じ金額で提供。今後は魚介系ラーメンや鶏パイタンのラーメンにもチャレンジしていくという。

 「浜松で働くブラジル人たちは家族と離れて生活していることにストレスを感じる人も多い。年の半分を日本で生活し、もう半分を本国のラーメン店で働くようなスタイルがとれたらと考えている」と藤田さん。「いずれはブラジル人に当店で働いてもらい、修業した後に、ブラジルでおいしい日本のラーメンを広めてほしい」とも。

 営業時間は11時30分~14時30分、18時~22時。

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