甘酒専門店「麹家LABO and STORE」(浜松市西区雄踏町、TEL 080-5127-3310)が6月1日、浜松・雄踏町にオープンした。
家庭で日常的に甘酒を作ってきた店主の横山美左人(みさと)さん。友人がキッチンカーでイベント出店した際に、隣で甘酒を提供したところ、若い世代の女性から好評だった。美容や健康に気をつかう女性から需要があると確信した横山さん。キッチンカーを購入し、約1年間イベントで甘酒を提供。その際、客から「店はどこか」という質問も多く、いつかは店を持ちたいと考えていた。キッチンカーではできることが限られる、店舗営業を考えていたところ、自宅の大家が駐車場で開業したらどうかとの提案があり、自宅横での開業を決意。コンテナ倉庫を購入し、キッチンを設置することでオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約3坪。対面販売の形式で甘酒を提供。コンテナ横にはその場でも飲食ができるよう、パラソルやベンチも用意した。
販売する商品は飲料としての甘酒だけでなく、ケーキやかき氷、調味料など幅広く展開。「食べる甘酒」(300円)はおかゆのようなドロッとした甘酒。イチゴジャムやブルーベリージャムなど6種類からトッピングを選ぶことができる。ミキサーにかけ飲みやすくした「飲む甘酒」(250円)や、甘酒が苦手な人向けに豆乳とフルーツで作った「フルーツ甘酒」、「甘酒スムージー」(以上、500円)なども用意。こうじはクセがなく甘さの強いものを使い、無添加にこだわることで、子どもも安心して飲食できる甘酒として提供する。「ビタミンB1やB2、食物繊維やアミノ酸など豊富に含まれているので栄養満点。栄養価が高いので女性から注目度が高く、『天然の栄養ドリンク』ともいえる」と横山さん。ほかにも、クリームチーズと甘酒で作る「甘酒レアチーズケーキ」(350円)も提供。ほんのり甘酒の香りがするレアチーズケーキで、「イチゴ」と「酒かす」、「甘夏みかん」、「ブルーベリー」の4種類を用意する。凍らせた甘酒をかき氷にした「氷甘酒」(500円)は、自家製のこうじ練乳とソースを乗せて提供する。
「甘酒は酒かすで作るとアルコール分があるが、こうじで作るとアルコールはない。子どもに対してアルコールがあるから駄目だという親もいて、まだまだ認知度は低い」と横山さん。「需要はあるはずなので、当店を起点にキッチンカーで日本全国を走りたい」とも。
営業時間は月曜・金曜・土曜=10時~17時。