レンタルワインセラーを運営する「浜松ワインセラー」(浜松市天竜区大川、TEL 053-924-0089)が6月1日、「令和元年記念セラー」の販売を開始した。
「ワイン文化を楽しんでもらいたい」「地域おこしをしたい」という社長の山本六二郎さんの思いで、約9年前に未成線のトンネルを再利用して作った同ワインセラー。ワインラックの貸し出しや、世界各国のワインの販売、セラー前でのグランピングサービスなどを行う。ワイン預かりサービスはこれまで100本と250本のラックを用意していたが、少量での預かりサービスが欲しいという客の声もあり、40本入りのラックを作成。今年5月に元号が新しくなったことを記念し「令和元年記念セラー」として、厳選したワイン10本を合わせたセット商品にし、販売を開始した。
未成線のトンネル全長1170メートルの内、約250メートルを利用して作られた同ワインセラー。トンネル内の温度は15~17度に保たれ、湿度も80%とワインの保存に最適な環境が整っている。蛍光灯の下や温度管理がなされていない環境では劣化しやすいが、ワインの熟成環境が整っていると好評で、茨城県や奈良県からの利用者もいるという。
令和元年記念セラーは40本前後のワインボトルが入るラック。5年間の利用料金と10本のワインをセットにして5万円で販売。10本のワインは、フランスやイタリア、スペイン、ドイツなど世界各国の輸入ワインを約800種類の中から厳選。日常で楽しめるデイリーワインから熟成ワインまで幅広くセレクトしたという。デーリーワインとしてチリ産でブラックカラントやブラックチェリーの香りがある「トリロジー カベルネ・ソーヴィニヨン」を選び、熟成ワインとしてフランス産の「エリクシール ルージュ」を選んだ。
エリクシール ルージュは樹齢70年以上の古木から採れるブドウを使っているワインだという。10本の中には「ヴューリヴサルト1989」という平成元年生まれのワインも選出。ナッツやチョコの風味、熟成された柔らかい甘さが楽しめる一品だという。
「ワインに対する文化は日本だと薄いが、ワイン文化に親しんでもらい地域おこしにつなげたいと考えている」と山本さん。「今回の40本ラックは月額で言えば1,000円ほどの低価格。元号が変わるタイミングで用意できたので、ワイン10本を含めワインを楽しんでもらいたい」とも。
令和元年記念セラーのセットは限定48セット。