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浜松市美術館で「木梨憲武展」 初日は早朝4時に並ぶ来館者も

リーチアウトの中で、浜松から公開を始めた新作

リーチアウトの中で、浜松から公開を始めた新作

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 特別展「木梨憲武展 Timing -瞬間の光-」が現在、浜松市美術館(浜松市中区松代町、TEL 053-454-6801)で開催されている。

木梨さんが芸術家として活動を始めるきっかけとなった作品「セーヌ川」

 タレントとして活躍しながらも、1994(平成6)年から芸術家としても活動している木梨憲武さん。2014年から2016年にかけ全国8会場を巡回した「木梨憲武展×20years」を機に、アーティストとして高い評価を受けた。活動を始めたころからのシリーズだけでなく、近年新たに取り組み始めたシリーズを含めた展覧会として、現在、全国を巡回している。同館は、日頃芸術に親しみのない人たちにも木梨さんの作品を鑑賞してもらうことで、芸術に関心を持ち親しんでもらおうと同展の開催を決めた。

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 生きていく中で「リズム」や「タイミング」など、いいアイデアを思いつく「瞬間」を大切に作品制作する木梨さん。展示テーマは「タイミング」とし、約150点の作品が並ぶ。木梨さんの作品にはシリーズ作品が多いため、シリーズごとに6つの部屋を作り展示。シリーズの中の一つに、手をテーマに描いた「REACH OUT(リーチアウト)」がある。木梨さんが25年前から取り組んでいる同シリーズ。手と手がつながった絵で、「人のつながり」や「助け合い」などを表現。フリーハンドでマジックペンを使って描いたものや、黒のキャンバスにカラフルに描いたもの、木で表現したものなど、さまざまな画材で描く。中には浜松から公開を始めた新作もある。「木梨さんの作品は前向きでポップな作品が多い。見た人が楽しい気分や元気になれるような力のある」と同展示担当の島口直弥さん。

 「Flower」シリーズは「枯れない花を描きたい」という思いがこもった花をモチーフにした作品。代表作として、キャンバスからはみ出るほどに大胆に花を描いた「感謝」がある。

 約150点の作品は、さまざまな切り口の展示を用意。妻との愛を描いたドローイング作品や、木梨さんが芸術に関心を持つきっかけになった「セーヌ川」、映像作品としてはタコやちくわ、しらたきなど一口で食べようとチャレンジする木梨さんのユニークなものを用意し、9つのモニターを並べ同時に動画を流す。ほかにも、ハサミで切り取った段ボールの妖精を1000体並べた作品もあり、作品と同じように妖精を段ボールで作るワークショップも開催。「作品をより多くの人に知ってもらいたい」という木梨さんの思いから、映像作品意外の作品は写真撮影が可能。同展に来たことをSNSに投稿することでサイン入りポスターが抽選で15人に当たる企画も用意する。

 開催2日前から浜松に入った木梨さん。展示や配置の指示を出し、開催当日はテープカットを行った。開催初日は、同館職員が開錠する午前4時30分の段階で並んでいた人もいて、開館時には約700人の長蛇の列ができた。初日は1927人、2日目は1992人を数え、家族連れや20~30代の若者の来館者が多く見られた。「昨年のジブリの近藤喜文展も非常に好評で前売り券が約2500枚売れたが、この展覧会は1万枚以上売れている。予想以上に若い人たちが来場してくれている」と島口さん。「テレビで見ているような木梨さんの明るい人柄が表れている展覧会。当展を機に、芸術に興味が無かった人も芸術に親しんでもらうきっかけになれば」とも。

 開催時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=1,200円、高・大・専門学生=800円、70歳以上と小・中学生(県内の小学生・浜松市内の中学生は無料)=600円ほか。9月8日まで。

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