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浜松・和田町のラーメン店が10周年 「次の世代につながる店に」

店主の川島知晃さん

店主の川島知晃さん

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 ラーメン店「一文字結(ゆい)」(浜松市東区和田町、TEL 053-545-5559)が10月7日、10周年を迎えた。

開店当初からの人気メニュー「中華そば」

 サラリーマン時代に「自分を必要としてくれる仕事を見つけたい」と考えた店主の川島知晃さん。ラーメンが好きだったことから、営業職につきながらラーメン店でアルバイトし、約2年ラーメン店で本格的に修業した。その後、資金を集めるためにトラック運転手になり、30歳で同店をオープンした。

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 オープン後1年は、雑誌やメディアに取り上げられることも少なく、当時はSNSが普及していなかったこともあり、客が非常に少なく苦労が絶えなかったという。翌月の仕入れすら危うい時もあった。そんな時、「常に味を追求し、近所にチラシを配るなど、自らがやれることはやっている」ということが自信になった。後悔しない道を進もうと開き直ってから気持ちが軽くなり、客も徐々に増えてきたという。

 これまで徹底して続けてきたのは、日々味を追求すること。スープや具材など、大きく変えるのではなく、客が気づかないくらい少しずつ見直しをしてきた。ほかにも3カ月ほど前に、チャーシューを煮豚から焼き豚に見直した。生ハムに使われるイタリア産のドルチェポルコという豚肉を使うことで、肉そのものの味と炭の香ばしさが生まれ、客からも好評だという。現在は口コミで訪れる客も増え、リピーターも多く、平日、週末問わず来店客でにぎわっている。

 開店当初からある「中華そば」と「しお中華そば」(以上700円)は、シンプルな味が人気で、「チャーハン」(600円)と一緒に注文する客も多い。毎日4~5時間かけて仕込む清湯スープは、豚と鶏以外に野菜をたっぷり入れることで、肉の臭みが取れて野菜のだしと甘みを出したという。

 「開店当初は、親に連れられてきていた小学生が、高校生や大人になって自分で食べに来てくれることがあり、次の世代につながっていると感じる」と川島さん。「高齢者で退院後、ここのラーメンが食べたかったといって訪れてくれる人もいる。見た目の派手さはないけれど一度食べてもらえたらおいしさが分かってもらえる。小さな子どもも大歓迎なので、家族でぜひ食べに来てほしい」とも。

 営業時間は11時~14時、17時~21時。無くなり次第終了。月曜定休。

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