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浜松・三ヶ日の中学生発「浜名湖浄化プロジェクト」

中学生が、浜名湖の水質検査をする様子

中学生が、浜名湖の水質検査をする様子

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 浜松市立三ヶ日中学校(浜松市北区三ヶ日、TEL 053-525-0771)が「浜名湖浄化プロジェクト」を行っている。

 2012(平成24)年に、同中学校で行われている総合学習の中で、自分たちの住む町が20年後により良くなるための取り組みについて検討。三ヶ日ミカン以外の特産物はないのか、地元をアピールできるものはないのかなど、さまざまな意見が出た。その中のひとつが、同中学校の目の前に広がる浜名湖の浄化。以前はマリンスポーツや海水浴、潮干狩りなどでにぎわっていた。しかし、現在は水質汚染が広がり、来場者が少なく活気を失っていることから、浜名湖を浄化するための取り組みをはじめた。

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 調査を進める中、水質浄化に適しているのが、カキとアサリだということがわかった。そこで、カキの養殖を行う「MKB」と水質調査とアサリの養殖を行う「A&K」の2チームで、水質改善へ取り組んだ。取り組みに賛同してくれた地元の環境保護団体「わらの会」をはじめ、多くの人の協力を得て活動を行っている。月に1回、水質調査として、水温や塩分濃度、透明度を計測。一昨年、三ヶ日町の環境改善について協力するという目的で、NEXCO中日本と連携協定を締結したころから、新たに酸素濃度の計測も合同で行っている。

 日本各地の水質改善に取り組んでいる小島昭さんをアドバイザーに迎え、2013(平成25)年ごろからカキの養殖にも取り組んでいる。その中で小島さんが、海中で鉄分が溶け出し、カキの餌となるプランクトンを増やす「宝島BOX」を考案し、その活用が決定。より多くのカキを育成し、水質改善を進めるためにも同品の追加設置が必要だと考え、1月16日からクラウドファンディングを開始。続々と賛同者が集まっており、すでに目標の約半分に達している。

 「いい成果ばかりではなく失敗も多いが、この取り組みで子どもたちも地元の役に立ちたいと思っている。少しでも貢献できることを期待する」と教頭の足立成寿(なりひさ)さん。「多くの方の協力のおかげで、活動を行うことができている。資金協力はもちろん、クラウドファンディングを通して、取り組みを知ってもらえたらうれしい」と話す。

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