テークアウト専門ポータルサイト「テイクアウト浜松」が4月5日に、開設された。運営はブランディング会社「55634」(浜松市中区佐鳴台)。
中小企業のブランディング、クライアントのサポートを行っている同社。社長の外山佳邦さんは、友人のイタリアンレストランのオーナーが新型コロナウイルスの影響を受け、苦しい状況であることを知った。飲食店全体が厳しい状況でもあり、何かできることはないかと検討。自粛ムードの中、各飲食店がテークアウトに力をいれていることと、まだ浜松ではテークアウトする店をまとめたサイトがなかったことから同サイトの立ち上げを決めた。
テークアウトを扱う飲食店の情報を無料で掲載。立ち上げ当初は3店舗のみだったが、SNSへの投稿や浜松市のホームページに掲載されたことから、申し込みが殺到。すでに100店舗以上が掲載され、掲載待ちの店舗もある。サイトを作っただけではなく、多くの人に認知してもらうため、フェイスブックやインスタグラムに広告を打つなど、情報発信も行ったことで、サイトを見て利用する人も増えたという。ほかにも、テレビや新聞に取り上げられた影響もあり、掲載している店舗から「利用者が増えた」と喜びの声が届いている。テークアウトに需要があることが分かり、新たにテークアウトメニューを作る店舗もあり、持ち帰りやすいものや持ち帰って食べてもおいしいものなど、メニュー作りにも工夫を凝らしているという。
「1日5000件以上のアクセスがある。予想以上の人に利用していただいており、現在サーバーを増強している」とデザイナーでフォトグラファーの松下昌樹さん。「自社の持ち出しでサイトを作ったが、協賛という形で飲食店を支援したいという多くの人からの支援が集まっている。地域の人たちのパワーや思いが詰まったサイトを利用してほしい」とも。