デジタルエンターテインメント施設「XCUBE」(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-488-7666)が7月30日、オープンした。
以前から中心市街地の活性化を考えていたアサヒハウス工業課長の次廣昌幸さん。自社でビルを所有していたこともあり、ここを活用して若い人に街中に来てもらうためにはどうしたらいいかを検討。その中で、VRやARといったテクノロジーを使い、体を動かして楽しめる体験スポットを企画。グループ企業のアサヒトラストが運営を行うこととなり、店内を改装し、コンテンツをそろえてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約330坪。併設するカフェスペースには、テーブル席を36席用意。ロゴや館内のデザインは、静岡文化芸術大学の教授に依頼。仮想空間であることや周りのコンテンツが映えるよう、シックな雰囲気に仕上げた。
11個のVRやARコンテンツを用意する同施設。小さな子どもから大人まで楽しめるコンテンツや、一人でも大勢でも楽しめるコンテンツをそろえる。「HADO(ハドー)PvP」は、3対3でエネルギー弾をぶつけ合うデジタルドッジボール。アーケード版は日本でまだ10台ほどしかない「BEATSABER(ビートセイバー)」は、音楽に合わせて前からくるブロックを踊りながら倒していくゲーム。シンプルで誰でも楽しむことができ、リズムに乗って体を動かす爽快感が人気だという。10人までが一緒に遊べる「iSandBOX(アイサンドボックス)」は、作った山が火山に見えたり、掘った穴が湖に見えたりするARの砂場。ほかにも、全体がふわふわしていて、子どもたちが無料で遊べるスペース「フワフワ」も用意する。
この施設をきっかけに多くの人にVRやARなどのテクノロジーに興味を持ってもらいたいと考えていることから、今後、大学生が作った作品や企業が作った製品の展示を行うことも検討。ほかにも、すでに北海道の旭川市からPR動画が届いていることもあり、遠方の自治体と協力して各地域のアピールも検討していく。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフ、来場者ともに検温を行い、マスクを着用。出入り口に足踏みタイプのアルコール消毒液を用意。館内には空気清浄機を設置し、扉を開け放ち換気を行っている。施設内のコントローラーやヘッドセット等は、都度消毒を行い、カウンターには飛沫防止のためのアクリル板を設置。「はままつLINEコロナ身守りシステム」にも登録しており、来場者多数の場合は入場制限も行う。
「中心市街地に人の流れを作りたいと考えた。一つの形として新しいものが作れたら」と次廣さん。「会社帰りや休日など、いつでも気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~21時。1ゲーム、会員=500円、ゲスト=600円。入会金=300円。