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聖隷クリストファーが高校野球県大会初優勝 創部36年目で悲願達成

一夜明け改めて喜びをかみしめる上村敏正監督と選手たち

一夜明け改めて喜びをかみしめる上村敏正監督と選手たち

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 2020夏季静岡県高校野球大会で8月2日、聖隷クリストファー高校(北区三方原町、 TEL053-436-5313)が優勝を飾った。

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 新型コロナウイルスの影響で中止となった「第102回 全国高校野球選手権大会」の代替え大会として、7月11日から8月2日まで県内各地で行われた同大会。全試合7イニング制で、無観客で開催。26日が雨で順延となったが予備日がないため、8月2日は準決勝戦と決勝戦をダブルヘッダーでの開催。準決勝では、静岡商業高校を9対6で破った同校。決勝戦は、準決勝で駿河総合高校を11対2で破った浜松開誠館高校との、18年ぶりの浜松対決となった。先制点を取られた後、2回に大量4点を取り、3回には2点を取られるシーソーゲーム。最終回に1点追加されたものの、最終打者をレフトフライに打ち取り、6対5で逃げ切った。1985(昭和60)年の創部以来、夏の県大会では初優勝となった。

 優勝から一夜明け、選手や監督は改めて優勝の喜びをかみしめ、周りへの感謝を口にした。先制されたあとの2回に、ライト前ヒットを打ち、追いつかれた6回には右中間にスリーベースヒットを打った9番ライトの中島虎太朗選手は「とにかくうれしい。4回戦までノーヒットだったが、準々決勝の常葉菊川戦で1本打てたことで楽になった。開誠館のピッチャーがすばらしかったので、そんな選手と戦えるというワクワク感があり楽しめた」と笑顔を見せた。

 7番セカンドで、チームを引っ張るキャプテンの山口颯太選手は「上村監督のためにも優勝して県ナンバーワンになれて本当に良かった。強豪が多く苦しい試合ばかりだったが、精神的に強かったからこそ勝てたと思う。甲子園は無くなったが、絶対に県で1位になるという強い思いでやってきた。監督からレベルが高いことを教わってきたと思うし、ここで教わったことが一生の財産。大学生や社会人になっても、まわりの方々に貢献できるようにがんばっていきたい」と話す。

 「うれしいしホッとした。代替え試合ではあったが、周りからおめでとう、よかった、見ていて感動したと多くの声を掛けてもらった。みんながハラハラどきどきして見てくれていたが、教え子にも新型コロナウイルスのことで沈んでいるが、先生も頑張っていると感じてもらえたようだ」と同校校長で野球部監督の上村敏正さん。「選手たちはもともとハートが弱いところもあったが、弱いなりに何をすればいいか考えてやってきた。出すべき時に力が出せて、特に点を取る所ではしっかり取ることができるチーム。今年は甲子園に行けなかったが、これから後輩たちが頑張って先輩を甲子園に連れて行ってくれれば」とエールを送る。

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