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浜松・三ヶ日でミカン使ったクラフトビール開発 自然農法で作った摘果ミカンを使う

「MIKKABI CRAFT」をPRする、共同経営者の夏目記正さん(中)、奥川了さん(右)、岡本和久さん(左)

「MIKKABI CRAFT」をPRする、共同経営者の夏目記正さん(中)、奥川了さん(右)、岡本和久さん(左)

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  地域振興のための商品開発やイベント開催を行っている「BLUE LAKE Project」(浜松市北区三ケ日町)が、三ヶ日初のクラフトビール「MIKKABI CRAFT」を開発し、各所で販売している。

 三ケ日町を中心に、自然を体験できるイベントや地域の特産品を使って商品開発を行っている同社。浜名湖の奥にある猪ノ鼻湖が、子どものころより汚くなっていることから、自分たちの世代できれいな状態に戻したいと考えた。廃棄される摘果ミカンが湖の環境汚染につながっていると考えて、調査を行っていることもあり、摘果ミカンを使った商品を開発。「同社のメンバーはビールが好きで、しかも三ケ日の人は酒が好きな人が多い」と共同経営者の一人、夏目記正さん。日本の新たなブランドを世界に広めるため、中小企業を支援する「ジャパンブランド育成事業」に、同社の企画が選ばれたこともあり、商品化にこぎ着けた。

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 通常、ミカンは花が咲いた後、虫がつき表面が汚くなるのを防ぐため、実が大きくなるまでに何度も消毒をする。同事業の支援を受けるためには、飲み物になるときに消毒したものを使えないということがネックになった。消毒されていないものを使うために農家に相談し、その時期だけ消毒をしないという提案もしたが、難しいことが判明。そんな中、自然農法でミカンを作っている農家と知り合うことができ、入手可能になった。摘果された青ミカンを手作業で広い集め、手搾りで絞ったものを、ビール醸造所「オクタゴンブリューイング」(浜松市中区)に持ち込み製造。青ミカンの甘酸っぱさと程よい苦みを感じられるビールに仕上げた。「破棄される摘果ミカンは全国で年間39万トンともいわれている。今回は、400キログラムほどの青ミカンを使っただけだが、来年もビールづくりをして少しでも破棄を減らしていけたら」と夏目さん。11月22日に一般販売したところ、300本用意した商品は約10分で完売。27日からは、三ケ日町内の店舗や宿泊施設で提供している。

 「ほかにも、三ヶ日町の店舗とコラボして、商品開発やミカン果汁の活用を進めている」と夏目さん。「三ケ日の特産品として、ボジョレーヌーボーのようにこの時期に出る限定のビールにしていきたい。身近な旅行先として、ぜひ三ケ日にビールを飲みに来てもらえれば」とも。

 「MIKKABI CRAFT」(330ミリリットル=1,500円)の提供店舗は、安愚楽、はれるや、鯛将、福桝屋、琴水、ホテルリステル浜名湖、グラニーズバーガー、T-Flow、ココリン。

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