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浜松・鴨江に浜名湖うなぎ専門店 祖父の味を生かし新しい料理を提供したいと

ウナギのかば焼きとだし巻き卵が乗った「うな卵丼」

ウナギのかば焼きとだし巻き卵が乗った「うな卵丼」

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 うなぎ専門店「だいだら」(浜松市中区鴨江、 TEL 053-525-8511)が11月22日、オープンした。

多くの人の来店を期待する、伊藤さん夫婦

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 養鰻場で働き、自宅でウナギをさばいて焼いていた祖父の影響を受け、小さいころから料理が好きだった店主の伊藤達也さん。横浜の調理師専門学校を卒業後、ホテルの中にあるフレンチレストランで約3年修業。その後、居酒屋に転職して約11年勤務。新規店舗のオープンなどに携わり、ハワイの支店で海外勤務をする中、自分の店をやりたい気持ちが徐々に強くなり、今年のはじめから準備を開始。浜名湖ウナギを広く海外にも広めたいと、浜名湖産のみを扱ううなぎ店とした。新型コロナウイルスの影響でいったんは準備を中断したが、少し落ち着いた際「こんな時だからこそ、店がうまくいくことで周りを勇気づけられるのでは」と考え、準備を再開。メニューを考え、物件を探し、改装をしてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。カウンターが4席、テーブルが18席の計22席。高級なイメージのうなぎ店が多い中、窓や扉などにガラスを多用し、中が見えることで入りやすい雰囲気づくりを意識した。やれることは自分でやろうと考えた伊藤さん。壁をペンキで塗ったり、床に板を張ったりと、看板作り以外はほぼ自分たちで改装。職人の友人に教えてもらいながら、約1月半かけて仕上げた。

 食べやすいサイズの浜名湖うなぎを、関東風の背開きで、軽くふっくら仕上がる浅蒸しして焼き上げ提供。祖父直伝のタレは、ウナギの骨や頭を焼いたものを加えて濃厚に仕上げた。う巻きをイメージした「うな卵丼(ウナギ1/2本)」(1,800円)は、ウナギのかば焼きとだし巻き卵がまるまる1本乗っている。リーズナブルな価格とめずらしさもあってか「インスタに乗せたときの反響も多く一番の人気メニュー」と伊藤さん。ほかにも、ひつまぶし「だいだらまぶし」(3,500円)や、定番の「うな重」(3,000円)を用意。ウナギが焼きあがるのを待つ間に食べてもらえるよう、栄養バランスを考えて食前サラダを一緒に提供している。ウナギはほぼ全部が食べられることから、肝やえら、かぶとなどの部位を使った試作も行っており、4人前のパーティーサイズの「だいだらまぶし」も準備中だという(以上、税別)。

 新型コロナウイルスの対策として、スタッフは検温を行い、マスク着用、手指消毒を徹底。来店者用の手指消毒も用意。入り口扉は開け放ち、窓を定期的に開けて換気を行い、店内のアルコール消毒清掃も行っている。座席に案内する場合は、対面で座ることのないよう案内する。

 「昨年は浜松まつりなどの行事が中止になり、もやもやしている人も多いと思う。うなぎを食べて元気を出して明日の活力にしてもらえたら」と伊藤さん。「今後、今までのうなぎ店にないような新しい食べ方を考えて提案していきたい。うなぎを通じて、おいしい料理とたのしいひと時を過ごしてもらえれば」とも。

 営業時間は、11時~14時、17時~22時(日曜のみ20時まで)。月曜定休。

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