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浜松・細江につぼ焼きの焼き芋店 専用の信楽焼のつぼを使う

紅天使を持つ、店主の石川由美さん

紅天使を持つ、店主の石川由美さん

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 焼き芋店「つぼ屋五右衛門」(浜松市北区細江町、TEL 090-6469-5899)が12月15日、オープンした。

つぼの中でじっくりと焼いた焼いも

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 もともと料理を作るのが好きで、作ったものを友人や近所の人に配っていたという店主の石川由美さん。周りからおいしいと評判で「売ってほしい」という声もあったことから、販売することを検討。そんなとき、以前務めていたシステム設計を手掛けるアツミ特機が、現在の情勢から規模を縮小していたこともあり、工場の一部が空いていたことから、そこを間借りすることになった。石川さん自身が特に好きだったことから、焼き芋をメインで扱うテークアウト専門店にとしてオープンにこぎ着けた。

 店内には、信楽焼の窯元に頼んで、焼き芋用に作ってもらったつぼと、大きな芋の中まで火を通すため補助的に使う焼き芋焼き機が置かれている。

 専用のつぼを使ったつぼ焼きの焼き芋を量り売りする同店。現在は、茨城産の紅はるかのブランド「紅天使」を、皮まで食べられるよう丁寧に洗って使っている。「いろいろ試したが紅天使は滑らかで味が濃い」と石川さん。つぼの中で1時間半~2時間ほどじっくり時間をかけて焼き上げた焼き芋は遠赤外線の効果で甘みが多く、もっちりとした食感に仕上げた。焼き芋を、凍らないよう7時間ほどかけてじっくりとチルド状態にした「冷やし焼き芋」(以上、100グラム=160円)は、氷温熟成したことでより甘みが増して皮も食べやすくなるという。石川さんは細かいことが面倒ということから、量り売りの場合の十円単位は切り捨てているという。ほかにも、小さい芋や形の悪い冷やし焼き芋を使った「生干し芋」(200円)、桜で薫製した「薫製チーズ」など、自家製の商品を不定期で販売する。

 新型コロナウイルスの対策として、スタッフはマスク着用、手洗い、手指消毒を徹底して営業している。

 「1日にできる数に限りがあるため、無くなってしまうこともある」と石川さん。「場所柄、知られにくいと思うが、少しずつ広まっていけばと思う。近くに来たときに寄ってもらえれば」とも。

 営業時間は12時~16時。金曜・土曜・日曜定休(変更の場合あり)。

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