天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区二俣町、TEL 053-925-2276)の天竜二俣駅構内に現在、アニメ映画のショップ「エヴァストア」が期間限定で出店している。
掛川市の掛川駅から、湖西市の新所原駅まで運行する同鉄道。国登録有形文化財に指定される天竜二俣駅内の施設が、今年3月から公開されているアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のモデル地として作中に登場する。公開前からアニメとコラボしたオリジナルグッズ販売を予定していたが、映画制作会社と相談しタイミングを見計らい、1カ月間の限定ショップとして4月10日にオープンした。
映画の舞台となる施設見学やアニメグッズを求めて、多くのファンが詰め寄せている同店。「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」(大人=350円、小学生=100円)は、作中で登場する「転車台」や扇形車庫「車両基地」を間近に見ることができる約40分間のツアー。ガイドによる説明と、国鉄時代に使っていた鉄道部品などを展示する「鉄道歴史館」を合わせて楽しめる。通年で開催しており、通常は平均5人ほどの参加者だったが、映画公開後に急増。現在は平日約30人、週末は100人近くの申し込みを受けているという。
「エヴァストア」は、同鉄道の天竜二俣駅内の売店「てんはまや」の一部で、アニメグッズを販売。「クリアファイル」(385円)と「ポストカード」(220円)は、映画のポスターと同様のデザイン。「缶バッジ」(330円)は、映画内の名シーンでの登場人物のせりふが描かれる。ほかにも、アニメのロゴを使い和風にデザインする「御朱印帳」(1,650円)など約20点の関連グッズをそろえる。同駅の絵コンテが描かれた「てぬぐい」や「アクリルキーホールダー」などの限定グッズは、入荷後、即完売した。
新型コロナウイルス対策として、店舗入り口にはアルコール消毒を用意。来場者には、マスクの着用をお願いする。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。密を避けるため、一度に入店する人数を制限。ツアーは、参加者全員が検温をしてから開始する。
「映画の聖地として、今後も来場者に喜ばれるコラボイベントを企画していきたい」と同社営業課の岡山良太さん。「GW期間中も継続するが、十分な感染対策を整えているので、この機会にぜひ足を運んでもらいたい。映画の成功に協力できればうれしい」とも。
営業時間は9時~16時。期間限定ショップは5月9日まで。