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浜松・篠ケ瀬町にとろろ専門店 居心地よく食事できる店づくりを目指し

「自慢のとろろ汁をぜひ食べてもらいたい」と話す店主の伊熊さん

「自慢のとろろ汁をぜひ食べてもらいたい」と話す店主の伊熊さん

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 とろろ専門店「トロロ汁屋くまちゃん」(浜松市東区篠ケ瀬町、TEL 053-421-7890)が6月28日、オープンした。

うな丼にとろろ汁をかける「鰻茶とろろ膳」

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 静岡市の中心市街地で13年間、とろろ専門店を営んできた店主の伊熊英樹さん。両親の介護のため、地元の浜松市に戻り新しく店を開こうと検討していた。当初は静岡市の店舗を継続したまま、浜松市にもオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況が続いていたため、静岡店は閉店。「長く営んできた店だったので、常連客も多く、後ろ髪を引かれる思いがあった」と伊熊さん。条件の良い物件に出合ったのをきっかけに、静岡店の味を受け継ぐとろろ専門店として、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。カウンター席8席とテーブル席20席を用意。元々喫茶店だった店舗を改装し、壁紙や電気などを変更することで和風のイメージに一新した。

 ほとんどのメニューを自家製で提供する同店。「当たり前の事だが、手作りで焼き立て揚げたての食事を提供することを大事にしている」と伊熊さん。とろろ汁は、昆布とさば節でだしをとり、ミソを使い仕上げる。酸味を感じるさっぱりとした味が特徴の千葉県産「大和芋」と、芋の香りが強くしっとりとした味の山口県産「自然薯(じねんじょ)」の2種類から選ぶことができる。

 「とろろめし」(大和芋=1,050円、自然薯=1,380円)は、とろろ汁にごはんとみそ汁、漬物などが付くシンプルなセット。刻みのりをまぶしたうな丼に、とろろ汁をかけて提供する「鰻茶とろろ膳(小)」(大和芋=1,850円、自然薯=2,150円)は、昆布茶が付くためウナギ茶漬けとしても楽しめる。「とろろカレー」(920円)は、牛と豚の合いびき肉を使うキーマカレーに大和芋のとろろ汁をかけて提供。カレーの辛さととろろの風味のハーモニーを味わえる。このほか、青のりを混ぜた大和芋をのりで包み、大和芋のシャキシャキとした食感を楽しめる「山芋磯辺揚げ」(520円)や、大和芋を薄くスライスしパリパリの食感に仕上げる「山芋チップス」(390円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底。密を避けるため、各テーブルの間隔を広く取りレイアウトする。

 地域の人を中心に、口コミが広がり徐々に来客が増えているが、コロナ禍の影響でテークアウトの注文も多いという。「大きな店ではないが、居心地よく食事ができる店づくりを目指している」と伊熊さん。「静岡市内で長く続けてきた店の自慢の味なので、ぜひ一度試してほしい」とも。

 営業時間は、11時15分~14時30分、17時30分~21時。火曜定休(月曜はランチタイムのみ営業)。

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