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浜松市美術館で「藤井フミヤ展」 新作17点含む100点超展示

「アートのアトラクションとして楽しんでほしい」と話す藤井フミヤさん

「アートのアトラクションとして楽しんでほしい」と話す藤井フミヤさん

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 特別展「デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity」が7月13日から、浜松市美術館(浜松市中区松代町、TEL 053-454-6801)で開催される。

コロナの収束を願い制作した作品「龍王」

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 1983(昭和58)年に音楽グループ「チェッカーズ」のボーカルとしてデビューした藤井フミヤさん。子どものころから絵を描くのが好きで、コンピューターグラフィックスを駆使した初個展「FUMIYART?Take a break-」を1993(平成5)年に開催。全国9カ所を巡り、画家としても高い評価を受けた。その後、画家としての活動を休止していたが、2019(平成31)年に「FUMIYART2019デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展」で復帰。同展では、その際に紹介した作品に加え、同館での展示のために新たに描いた17点を含む100点以上の作品を展示する。

 同展で藤井さんが表現するのは、人間の叡智(えいち)とコンピューターが創り上げる新しい芸術の境地と、職人的とも言える緻密な肉筆表現で創るアナログアートの世界。まず、初個展で発表したCGアートや2003(平成15)年に発表した線画、カッターナイフを使い作り上げた貼り絵や切り絵などを紹介し、藤井さんの過去の作品を振り返り展示コーナーを設ける。

 ほかにも、近年手掛ける絵筆やペンなどのアナログ技法を用いた作品を展示。水彩画で描く「龍王」は、藤井さんがコロナの収束を祈り作り上げた作品。「コーナーの女」シリーズは、うずくまったポーズの女性をアクリルや水彩で描き、新しい肉体美の世界を追求した。このほか、硬質なボールペンを用いた線を無数に集積させる藤井さんのオリジナル技法で描いたペン画や、針金を折り曲げて制作した女性像など、多彩な技法を用いた作品を展示する。

 新型コロナウイルス対策として、来館時に手指のアルコール消毒とマスク着用を求め、37.5度以上の発熱がある場合は入場できない。スタッフは健康状態の確認とマスク着用を義務化。混雑が予想される土曜・日曜・祝日および8月9日~13日は、入場予約制を取り入れ、予約者が優先して入場できる。

 12日の開会式には、藤井さん本人や鈴木康友市長などが出席。開催に先立ち、あいさつやテープカットを行った。同展は浜松での開催を皮切りに、今後は福岡県や広島県でも開催を予定している。

 藤井さんは「絵を見ることは、モチベーションを上げ、さまざまな活動のアイデアを広げる。今回は、皆の気持ちを前向きにしたいと考えて開催した。アートのアトラクションだと思い企画したので楽しんでほしい」と話した。

 鈴木康友市長は「藤井さんといえばミュージシャンとして知られるが、素晴らしいアーティストでもある。多様な画材や技法で表現するさまざまなジャンルのアートの世界を感じるために、多くの方に来場してほしい」と期待を寄せる。

 開催時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=1,500円、高・大・専門学生=1,100円、70歳以上=750円、小・中学生無料ほか。8月22日まで。

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