持ち帰りギョーザ専門店「餃子(ギョーザ)のみつお」(浜松市中区向宿)がオープンして1カ月がたった。
同店を運営するのは、ギョーザの飲食店経営と卸し・小売りを行う「石松」(浜北区小松)。コロナ禍で外出が制限される中、気軽にギョーザを提供できる業態の店のオープンを検討した。鳥肉で作るギョーザを新たに考案し、無人販売で24時間営業する同社の別ブランド店として、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約5坪。店内は、白を基調にした明るくシンプルな雰囲気。商品の購入方法を説明するパネルを掲示し、大型の冷凍庫の中に商品が並ぶ。無人販売のため、来店客が自ら冷蔵庫から商品を取り出し、店内に設置する料金箱に料金を入れて購入する。
「石松」のギョーザは、豚肉を使い野菜が多めに入るシンプルな味が特徴だが、同店のギョーザは鳥肉をベースにして、ニンニクを多く使う。「豚肉に比べて脂身が少ないためあっさりとしているが、ニンニクを効かせクセになる味に仕上げている」と店長の松村直紀さん。冷凍した状態で販売するが、焼き方のコツの説明書を商品に貼り付けてあり、自宅で気軽に調理することができる。同商品のみを扱い、36個入り1,000円で販売する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒とマスクの着用を求める。商品を補充するスタッフが、定期的に店内の換気を行う。
売れ行きは好調で、一度に複数購入する人も多いという。今後は新商品の発売も計画している。「鳥肉のギョーザは珍しいと思うので、うま味を凝縮した新しい味をぜひ試してもらいたい」と松村さん。「24時間いつでも購入できるので、それぞれのライフスタイルに合わせて利用してほしい」とも。