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浜松・旭町に食堂 食堂と総菜店を掛け合わせ日常に寄り添う店目指し

「日常に寄り添う店にしたい」と話す海野さん

「日常に寄り添う店にしたい」と話す海野さん

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 食堂「ひまわり食堂 旭町店」(浜松市中区旭町、TEL 053-452-8787)がオープンして1カ月がたった。

無添加で手作りする惣菜メニュー

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 県内でホテルや飲食店を複数経営する「いそかべ」(御前崎市)。コロナ禍で厳しい経営環境が続くが、同社の運営する大衆食堂「アクト社員食堂三丁目」(浜松市中区板屋町)は順調に業績を伸ばしているという。「コロナ禍では特別な食事ではなく、日常に寄り添う『ごく普通』の飲食店が求められていると考えた」と総合店長の海野大志さん。奇をてらった店ではなく、普段から気軽に使える「食堂と惣菜店を掛け合わせた店」をコンセプトとして、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約10坪で、カウンター席17席とテーブル席8席を用意。店内は白壁を基調にした明るい雰囲気。店名の通り、ひまわりの写真や造花を飾り、ひまわりの種をイメージした茶色の木目のフロアを使う。

 どのメニューもテークアウトできるため、総菜店としても利用できる。「それぞれのライフスタイルに合わせ、自由に使ってもらいたい」と海野さん。食事は全て店内で手作りし、無添加にこだわり提供。日によって品ぞろえは異なるが、常時40種類のメニューが並ぶ。

 看板メニューの「とん汁」(250円)は、魚介ではなく、主に豚肉や野菜からだしを取り、素材のうま味を最大限に引き出す。大きめに切った野菜と豚肉がふんだんに入るため食べごたえがあり、おかずの1品としても楽しめる。前日に手こねして仕込み、一晩寝かせることで柔らかい触感に焼き上げる「ハンバーグ」(230円)は、タマネギを溶けるほどに煮込む自家製デミグラスソースで仕上げる。冷めても、再加熱してもおいしく食べられるという。このほか、どんな総菜とも相性が良く家庭的なやさしい味付けという「彩りポテトサラダ」(150円)や、きれいな彩りに仕上げるために食材ごとに別々に火を通した後で混ぜ合わせて作る「ひじき」(120円)などをそろえる。ハンバーグやとんかつ、唐揚げなどをメインにする日替わり弁当「ひまわり弁当」(500円)も用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空気を循環する空調システムを導入し換気を徹底。飛まつ防止のため、カウンター席にパーティションを設置する。

 「オープン後はリピーターの割合が多く、『日常の食事』の提供を目指す店としてとてもうれしい」と海野さん。「来店した方に安心感を提供していきたい。『いつものあの味』を目当てに来店してもらえるような、日常に溶け込んだ店になれれば」とも。

 営業時間は11時~20時(日曜は15時まで)。

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