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浜松・砂山町の商店街で音楽イベント プロの管楽器奏者が音楽の楽しさ伝える

商店会会長の鈴木さん(左)と亀山さん(右)

商店会会長の鈴木さん(左)と亀山さん(右)

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 プロの管楽器奏者が音楽の楽しさ伝えるイベント「サザンクロス音楽会&夕暮れレトロモール」が8月7日、砂山銀座サザンクロス商店街(浜松市砂山町)で開催される。

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 サザンクロス商店会が主催し、プロトランペット奏者のガルシア安藤真美子さんと管楽器のマウスピースを製作する職人の亀山敏昭さんが音楽会をプロデュースする同イベント。安藤さんは愛知県出身だが、過去に祖母が営む文房具店が同商店街にあり、祖母を喜ばせようと、学生時代に商店街でトランペットを演奏した思い出がある。また、世界的に活躍するアーティストを迎え、演奏家を目指す若手音楽家育成のために浜松市が開催する「浜松国際管楽器アカデミー」に受講者として参加したこともあり、浜松市にゆかりが深い。

 亀山さんは、トランペットのマウスピース製作において世界的に知られている職人で、同所に「トシ・トランペット・アトリエ」という工房を構える。安藤さんと亀山さんは元々親交があり「工房を立ち上げた際、安藤さんから話しを持ち掛けられたのをきっかけに、商店街で音楽会を開催することになった」と亀山さん。音楽会は、2000(平成12)年から開催し、今年で21回目。当初は音楽会のみだったが、一日中楽しめるイベントになるようにと、2015(平成27)年から出店ブースを設けている。昨年は、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされたが、長い期間続けてきた商店街のイベントを継続したいという思いが強く、今年の開催にこぎ着けた。

 音楽会は、商店街の中央にステージを設置し、安藤さんと亀山さんが中心となりプログラムを構成。安藤さんを含む5人ほどのプロ奏者とアマチュア奏者が合計15人ほど出演し、管楽器を中心に、キーボードやパーカッションなどを演奏。学生から年配者にも受け入れられるよう、クラシックから歌謡曲まで幅広いジャンルの音楽を楽しむことができる。

 出店ブースには、辛さの中に甘みを感じるという浜松産の自家製唐辛子店の「本気唐辛子たくみ」(東区市野)や、昔ながらの製法で作る手焼きするせんべい店「宏和製菓」(西区舘山寺)、わらかくジューシーな手作り焼き豚を販売する「かなとん」(中区富塚)などが参加。このほか、地元産の新鮮野菜やハンドメード雑貨、マッサージ店など、さまざまなジャンルの約45店が並ぶ。

 新型コロナウイルスの対策として、商店街の入り口で、アルコール消毒と検温を行い、マスクの着用を求める。37.5度以上の発熱がある場合は入場できない。運営スタッフは、検温、マスク着用、手指消毒を義務化。音楽会の会場は、密を避けるために、例年の半数に椅子を減らし50席のみ設置。演奏時間も1時間ほどに短縮してプログラム構成する。

 同会会長の鈴木勝彦さんは「手作り感のあるイベントなので、まだ来たことのない方は、一度足を運んで体感してほしい。商店街のイベントとして一人でも多くの方に来てもらえれば」と期待を寄せる。亀山さんは「安藤さんと2人で始めたイベントだが、回を重ねるごとに、ほかのミュージシャンも積極的に協力してくれている。音楽の楽しさを伝えたいという思いで企画しているので、幅広いジャンルの音楽を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は14~18時。音楽会は15時開始。

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