夜間に園内を一般公開する「NIGHT ZOO (ナイトズー)2021」が8日7日から、浜松市動物園(浜松市西区舘山寺町、TEL 053-487-1122)で開催される。
2005(平成17)年から開催し、今年で15回目を迎える同イベント。夜間の動物たちの姿や、夜行性の動物たちの本来の姿を観察することができる夏の恒例イベントとして好評を博してきた。昨年は園内の新エリア「いのちのふれあいゾーン」の整備工事のため中止したが、今年3月に完成したため開催することにした。
通常は16時30分に閉園するが、20時30分まで営業時間を延長し、類人猿や鳥などの一部を除く園内のほとんどの展示場を一般公開。夕暮れ以降の涼しい時間帯に見学を楽しめる。例年はトラ・ライオン・キリンを室内で見学していたが、屋外で伸び伸びと活動する姿を見てもらいたいと、今年は屋外の運動場で公開。暗い中でも見られるように、照明を特設した。
ビーバーやカンガルー、ヤマアラシなど夜行性の動物は、日中あまり活動しないが、同イベントでは本来の活発に動く姿を見ることができる。今年3月にオープンした「いのちのふれあいゾーン」は、動物たちの行動を間近に観察し、体の作りや特徴について学ぶことができる。現在はコロナ禍の影響で中止しているが、動物に触る・餌をやるといった体験イベントも予定するエリア。「同エリアが完成してから初の開催のため、目の前で行動する動物たちを見学でき、例年とは違うナイトズーを楽しめる」と広報担当者の堀内卓也さんは期待を寄せる。
同イベント限定企画も用意。膝の上にモルモットを乗せて一緒に撮影できる「モルモットと写真」や、ホッキョクグマが果物を入れた氷を食べる様子を見学できる「氷のプレゼント」を開催。いずれも新型コロナウイルスの感染状況や動物の健康状態により中止する場合がある。
新型コロナウイルス感染対策として、入園時に検温と手指のアルコール消毒、入園中はマスクの着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。密を避けるため、小動物を展示する「ふれあい棟」と「昆虫館」以外は、全て屋外で見学する。同園は、併設する「はままつフラワーパーク」からも共通門を利用し入園でき、正面ゲート周辺の混雑を避けるため、18時以降はフラワーパーク駐車場を開放。フラワーパーク側から入園する場合、共通門まで無料シャトルバスで送迎する。
「夜間の動物の姿は普段なかなか見ることができないので、貴重な体験ができる。夕方からの涼しくなる時間に来場し、動物たちに癒やされ楽しんでほしい」と堀内さんは話す。
営業時間は16時~20時30分。入園料は、高校生以上=410円、中学生以下・満70歳以上=無料。8月7日・14日・21日・28日の4日間のみ開催。