「ザザシティ浜松中央館」(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-459-3333)で現在、学生を対象にした企画「Tシャツプリントデザインコンペティション2021」を開催している。
地元の魅力を伝える情報発信拠点として様々なイベントを企画する同館。2018年10月にリニューアルオープンし、今年3周年を迎える。昨年と一昨年に、地元の美術専門学校の生徒に、館内の壁面にウォールアートのデザインを依頼。「20人ほどの生徒が、ライブアートで描くひたむきな姿に感銘を受けた」と館長の廣田誠さん。アートに関わる地元の生徒と学生に活躍の場を提供したいと考え、3周年記念企画のひとつとして開催することにした。
浜松市内でデザインを学ぶ高校生以上の生徒と学生を対象に、Tシャツのデザインを募集。美術系の専門学生や美術部に所属する高校生など、デザインに興味があれば誰でも申し込める。「そして未来へ進化するザザ中央館」をテーマに設定し、生徒や学生ならではの自由な発想のデザインアイデアを求める。「浜松の中心市街地に位置する当館をテーマに設定することで、当館のことだけでなく、街なかのことを学ぶきっかけになると考えた」と廣田さん。未来を担う若者たちが、現状を知ることで、地域活性化につながるアイデアが生まれることに期待する。
応募されたデザインの中から、50点の入選作品を選定。入選作品はTシャツにプリントし、11月9日~21日にかけて「はままちプラス」(中区)で展示する。来場者による投票により、最終的に「グランプリ」1作品と「準グランプリ」2作品を決定。グランプリと準グランプリに輝いた作品は、特典として同館の商品券プレゼントに加え、来年1月に同館内の特設会場で実際に商品化して販売するほか、入選作品の受賞者には、展示したTシャツをプレゼントする。
告知開始から間もないためまだ応募数は少なく、今後の申し込みに期待する。廣田さんは「絵がうまいとか下手ではなく、浜松の明るい未来につながるアイデアをデザインにして発信してほしい。難しく考えず気軽に申し込んでほしい」と話す。
申し込みは9月30日まで。メールまたは郵送で受け付ける。