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浜松にネット通信制高校のキャンパス新設 来春開設に向け願書受け付け開始

多くの来校に期待する入学広報部の薮内さん

多くの来校に期待する入学広報部の薮内さん

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 インターネットと通信制高校の制度を活用した学校「角川ドワンゴ学園 N高校・S高校」が9月27日、来年4月に新設する浜松キャンパスの入学願書の受け付けを始めた。

浜松キャンパス説明会の様子

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 出版社の「KADOKAWA(カドカワ)」と「ニコニコ動画」などを運営するIT企業「ドワンゴ」が母体となり、2016(平成28)年に立ち上げた同校。初年度はインターネット上でのコースのみだったが、2017(平成29)年に、代々木と心斎橋にキャンパスを同時設立し通学もできるコースを開始。現在、全国に19キャンパスあり、来年4月に浜松キャンパスを含めた14キャンパスを新設する。「N高校」が生徒数が間もなく上限2万人に達するため、「S高校」を今年4月に開校。どちらに在校しても同様のカリキュラムで学ぶことができる。ネット上で学ぶ「ネットコース」や、ネット上での学習と合わせてキャンパスへも通う「通学コース」などを用意し、現在全国で約2万人が在校する。

 浜松キャンパスは、定員130人で、中学校卒業見込みの生徒と高校在籍経験者、高校転学希望者が入学対象となる。浜松市内に設立するが、詳しい所在地は10月に公開予定。元々ネット上のコースに静岡県在住の在校生が多く、「通学コース」を希望する場合は、最寄りの名古屋キャンパスまで足を運ぶ必要があった。浜松キャンパスを望む多くのニーズに応えるため、設立に踏み切ったという。県内では初めてのキャンパスになる。

 同校では、「IT×グローバル社会を生き抜く総合力を身に付ける多様なスキルと多様な体験」を目標に掲げ、ネット社会に適応する新しい教育を実践する。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業を用意。加えて、大学受験やプログラミング、ゲーム、ファッションなど、多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験により、社会で役立つスキルや経験も身に付けられるカリキュラムが特徴。

 「通学コース」では、全国にあるいずれかのキャンパスに登校し、自ら能動的に学ぶように設計した学習方法「アクティブラーニング」を実践。基礎科目学習はもちろん、課題解決型学習やグループディスカッションなどを通して総合力を身に付ける。仲間と共に成長することで主体性や豊かなコミュニケーション能力も養う。週の通学日数を1日・3日・5日から選択でき、自身のライフスタイルに合わせて学習プランを組み立てることができる。

 9月23日に、「サーラシティ浜松」(中区)で「浜松キャンパス説明会」を開催し、保護者を含めた50組93人が参加。学校概要やコースの詳細、学費や入学手続きについて説明した。中学生の子どもを持ち保護者のみで参加した磯貝さん(中区)は、「子どもが集団生活が苦手なので、通信制学校に興味を持ち説明会に来た。一人一人に合わせた教育方法が用意され、これからの時代に合ったスタイルとして良い印象を受けた」と話す。

 「キャンパスの設立で、通学コースならではの学習を提供できる。浜松での設立に対する多くのニーズに応え、実現ができてうれしい」と入学広報部の薮内一真さん。「当校を広く知ってもらい、来校してくれれば」とも。

 出願はホームページで受け付ける。

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