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浜松・舘山寺町にうなぎ料理店 江戸時代から続く屋号を残したいと

「こだわりのうなぎを一度食べてほしい」と話す店主の豊田さん

「こだわりのうなぎを一度食べてほしい」と話す店主の豊田さん

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 うなぎ料理店「高橋屋」(浜松市西区舘山寺町、TEL 053-482-8460)が11月20日、オープンした。

フォアグラとトリュフをのせる「フォアグラとうなぎの丼」

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 店主の豊田宏之さんの実家は、炭を使って自宅で生のウナギを調理する習慣があった。自身も幼いころからウナギを焼く経験をしていたため、いつかうなぎ料理店を開きたいと考えていた。母の家業で、浜松市内で江戸時代から続く鮮魚店「高橋屋」が、跡継ぎがなく屋号が無くなってしまうと聞き付けた豊田さん。ウナギ料理店として歴史ある屋号を引き継ぐことを決意し、同店のオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は10坪。席数はテーブル席20席。店内は、和モダンのデザインで、入店しやすいよう配慮し、白を基調にした明るい空間に仕上げた。

 浜名湖産を中心に、季節ごとに状態の良いウナギを選び抜き使う。品質にこだわり、産地だけでなく養鰻所まで指定して仕入れる。蒸さずに焼き上げる関西風の調理方法を取り入れ、備長炭を使い、パリッとした食感に仕上げる。たれはできる限り無添加の素材を使い、浜松産のしょう油や蜂蜜、藤枝産のみりんを独自に調合して作る。

 ウナギを1匹使った「うな重」(4,000円)は、同店の看板メニュー。「牛肉のロッシーニ風」からヒントを得て考案した「フォアグラとうなぎの丼」(7,500円)は、オリジナルの創作メニュー。うなぎの蒲焼きの上に、うなぎのたれで焼き上げたフォアグラをのせ、トリュフをまぶして仕上げる。浜名湖産のスッポンを使う「スッポン土瓶蒸し」(1,300円)は、新鮮な素材を使うためクセが無く、「これを食べたのをきっかけに、スッポンが好きになる人も多い」と豊田さん。このほか、浜名湖周辺の養鰻場でまかない飯として食べられていたという郷土料理「うな飯むすび ウナギとゴボウの混ぜご飯」(800円)や、奥浜名湖のブランド豚をうなぎのたれで焼き上げる「竜神豚の漬け焼き丼」(2,000円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、各テーブルの間にパーティションを設置。毎日営業終了後に、専用機会を使い店内を噴霧消毒する。

 オープンして間もなくまだ店の認知度が低いため、SNSや口コミを通じて評判が広がり、今後の集客に結びつくように期待する。豊田さんは「素材や製法にこだわり提供している。それぞれひいきにしている店があると思うが、当店のうなぎも一度食べてみてほしい」と話す。

 営業時間は11時~20時。

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