コーヒー専門店「Hana-ya(はなのや)」(浜松市中区千歳町、TEL 070-8965-2632)が7月22日、オープンした。
元々コーヒー好きだったという湯浅由紀子さんが店主を務める同店。由紀子さんの夫の竜宏さんは、将来カフェを開きたいと考えており、コーヒーについて独学。会社に勤める傍ら、自身でコーヒー豆の焙煎(ばいせん)を行っている。街中の活性化に貢献したいと考えた由紀子さんは、竜宏さんのカフェのオープンに先駆けて、夫の焙煎する豆を使ったコーヒー専門店の開店を検討。隠れ家的な店にしたいと、路地裏に位置する同所でのオープンを決めた。
店舗面積は約5坪。店内は、赤色のカウンターテーブルをアクセントに、メニューを記載した大きな黒板を掲示。白色を基調に清潔感のある雰囲気に仕上げた。
味や香りなどが決められた評価基準を満たし、生産体制や工程に至るまで品質管理を徹底したコーヒー「スペシャルティーコーヒー」のみを扱う。気軽にスペシャルティーコーヒーを楽しんでほしいと、リーズナブルな価格で提供する。自家焙煎のコーヒー豆を3種類用意。インドネシア産のコーヒー豆「マンデリン」は、爽やかな酸味と独特の後味がくせになるという。エチオピア産の「イルガチェフG1」は、レモングラスを思わせる香りとグレープのような後味でさっぱりと飲みやすいコーヒー。ブラジル産の「ブルボン」(以上、100グラム=540円)は、コクを持ちながら甘みや酸味のバランスが取れた味に仕上げる。
ドリンクメニューはテイクアウトのみ扱う。水出しコーヒー「コールドブリュー」(380円)は、スッキリとした味わいで、ブラックコーヒーが苦手な人でも楽しめるという。このほか、注文を受けてから豆をひき、ペーパードリップする「挽(ひ)きたてコーヒー」(380円)や茶筅(ちゃせん)で抹茶を立ててミルクを加えた「抹茶ラテ」(300円)などを用意する。
オープン後は知人を中心に来店があり、今後は口コミやSNSで徐々に集客に結びつくようにと期待する。由紀子さんは「自信を持って提供できるコーヒーを用意している。路地裏にある隠れ家的な店を探し出す感覚で、ふらっと立ち寄ってもらえたら」と話す。
営業時間は10時~18時。水曜・木曜・日曜定休。