スペシャルティーコーヒー専門店「Fourth dimension coffee(フォースディメンションコーヒー)」(浜松市東区半田町)が9月1日、オープンした。
店主の大石悦代さんは、自身で事業を始めようと考える中でスペシャルティーコーヒーと出会い、その魅力を伝えるコーヒー店の開業を検討。カフェ営業も考えたが、コロナ禍でより適した業態として、自家焙煎(ばいせん)のコーヒー豆とコーヒーをテイクアウトで販売する同店のオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約8坪。大石さんの両親が農作業で使っていた納屋を改装した。店内は、梁(はり)をそのまま残す木の温かみと、テラゾータイルのカウンターテーブルなどで演出するモダンテイストを融合したデザイン。コーヒー店を視察する中で出会ったという名古屋市在住の建築デザイナーが手がけた。
「スペシャルティーコーヒー」は、味や香りなどが決められた評価基準を満たし、生産体制や工程に至るまで品質管理を徹底したコーヒー。同店は、発展途上国の生産地が持続的にコーヒー栽培できるよう目指し土壌改良を行うNPO法人「コーヒー生産地と協働する会」(三重県)に加盟し支援も行う。
産地と品種を限定する「シングルオリジン」のコーヒー豆4種類をそろえる。風味と酸味の特性を感じられるように、浅いりで自家焙煎する。アフリカ・ルワンダ産の豆は、マスカットやチェリーのような風味とフローラルな香りが特徴の「ルワムウェル」とオレンジやプラムのような風味と豊かな甘みを感じる「ギシャンブ」を用意。中南米ニカラグア産のコーヒーは同じ農園から仕入れ、アプリコットのような風味とほのかな甘みが特徴という「パカマラ」と、トロピカフルーツのような風味と豊かな香りが楽しめるという「カツーラ」(以上100グラム=700円、200グラム=1,400円)を販売する。
テイクアウト販売では、豆のうまみを凝縮したエスプレッソベースのコーヒーを用意。豆は選べる4種類を用意。「コーヒー」(レギュラーサイズ=450円~)と「カフェラテ」(レギュラーサイズ=500円~)をそろえる。
大石さんは「コーヒーを通じて普段の暮らしに少しだけ特別な癒やしの時間を届けたい。こだわりのスペシャルティーコーヒーを楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜定休。