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浜松でアニメ映画祭 国内外の短編アニメ37作品上映

「劇場版のものとは異なるアニメーションの世界を一日楽しんでほしい」と話す「はままつ映画祭」スタッフの金子さん

「劇場版のものとは異なるアニメーションの世界を一日楽しんでほしい」と話す「はままつ映画祭」スタッフの金子さん

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 イベント「はままつ映画祭2022 はままつアニメフェスタ」が9月25日、「ライブハウス浜松窓枠」(中区板屋町)で開催される。主催は市民主体の有志団体「はままつ映画祭」。

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 浜松市が地元出身で映画監督の木下恵介さんの作品を顕彰する映画祭として2002(平成14)年、初めて開催した同イベント。現在は運営体制を市民主体に変更し、木下さんのみならず幅広い映像作品を集めての上映会を開催してきた。今回は、独自の世界観を描く映像作家の中村智通さんを紹介しようと、一日楽しめるアニメ映画祭を企画。国内外の映画祭で受賞歴を持つ中村さんの作品を含む短編アニメ37作品を集めて開催する。

 イベントはAからDまで4つのプログラムで構成する。Aプログラムは、日本作品特集。2016年の「ブダペスト国際短編映画祭」で最優秀アニメーションに選ばれた山村浩二さんの作品「サティのパラード」や、「自称日本最高齢」というアニメ自主制作グループ「G9+1」による「TOKYOファンタジア」などを用意。特別企画として、静岡文化芸術大学デザイン学部の学生による映像作品も上映し、ベテランから若手作家まで10作品をそろえる。Bプログラムは、子供から大人まで楽しめるコマ撮りアニメ特集。NHK教育テレビで放送する「ニャッキ!」作者の伊藤有壱さんによる赤レンガを主人公にした作品「ハーバーテイル」、森の中で暮らす想像上の人物「こびと」を描いた作品「プックラポッタと森の時間」など7作品を上映する。

 Cプログラムは、海外作品特集。ヨーロッパやアメリカ、中国など約10カ国の作品をそろえる。イギリスの作品「ソーセージ」は、2013年にアイルランドの映画祭「Foyle Film Fest」で最優秀アニメーションを受賞したアニメ。コロンビアのアニメ「はやく学校へ戻りたい」は、コロナ禍で学校に行けない小学生らが描いた絵をもとにする作品。Dプログラムは、「孤高の天才 中村智道作品集」。独学の写真系映像技術で独自の世界観を描く映像作家で中村智道さんによる「ぼくのまち」や「蟻(あり)」など4作品を上映する。

 「中村さんの作品は、映画館では見る機会がめったにない。斬新なアートとして楽しんでほしい」と「はままつ映画祭」スタッフの金子恵三さん。「これだけの作品をそろえられたので、見に来てもらい、感動してもらいたい。劇場版のものとは異なるアニメーションの世界を一日楽しんでほしい」と話す。

 全プログラムを対象にする「1日券」は、前売り=2,500円、当日=3,000円。「1プログラム券」は、前売り=1,000円、当日=1,500円。前売り券は、映画館「シネマイーラ」で9月24日まで販売。メールでのチケット予約も受け付ける。

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