イベント「第20回 浜名湖うなぎまつり」が11月6日、浜名湖ガーデンパーク(浜松市西区村櫛町)で開催される。
主催は、浜名商工会とウナギ関連業者などで構成する実行委員会。西区雄踏町の商店街で開いていたイベントが前身で、ウナギ100匹を使った約50メートルの「ウナギ長巻きずし作り」などを企画し、地域の活性化に貢献していたという。2001(平成13)年に「雄踏総合公園」(西区)に会場を移し、「浜名湖うなぎまつり」の名称で第1回を開催。2013年(平成25)年からは、県内外へ向けた観光イベントとして規模を拡大するため、浜名湖ガーデンパークで行ってきた。
コロナ禍で2019年を最後に中止が続いていたが、地元商工業者の経済的な影響と地域の人の閉塞(へいそく)感を払拭したいと考え、感染対策を整えた上で3年ぶりとなる開催を決めた。昨今、ウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁が続く中で、浜名商工会会員などで取り組む「親ウナギ放流事業」もPRし、資源保護の啓発にもつなげる。
「うなぎ弁当販売会」(1個=1,800円)では、市内のウナギ料理店39店が出品する弁当1000個を販売。「ウナギかば焼き発祥の地」とされる埼玉県さいたま市の「浦和うなぎまつり実行委員会」も参加し、弁当400個を出品する。「浦和のウナギは、甘みを抑えたあっさりとしたたれが特徴なので、食べ比べも楽しんでほしい」と実行委員会事務局の鈴木さん。当日会場で焼き上げたウナギを楽しめる「ホカホカ浜名湖うなぎ丼即売会」(1食=1,800円)や、「持ち帰り用ウナギかば焼き販売会」(1食=1,000円)なども行う。小学生以下を対象にした体験企画 「ウナギのつかみどり」(参加費=1,000円)は、捕まえたウナギを職人がその場で白焼きにして提供する。「原料価格が高騰しているが特別価格で提供するので、できる限り多くの人に楽しんでもらいたい」と鈴木潤さん。いずれも、浜名湖産ウナギのみを使う。
ステージイベントも企画し、タレントの久保ひとみさんや地元女子バレーボールチーム「ブレス浜松」OGが登壇。雄踏町出身のシンガーERIKOさんの音楽ライブなどを行う。このほか、浜松市西区の特産品を販売する「大物産展」、ウナギに触る体験コーナー「ウナギにタッチ!」、ウナギ関連商品などが当たる「大抽選会」なども企画する。
鈴木さんは「浜松の特産品であるウナギを見て触って食べられる企画を用意している。イベントを通して、食文化の継続や資源保護につなげていけたら」と話す。
開催時間は9時30分~15時30分。JR 舞阪駅北口から会場まで無料シャトルバスが運行する。