浜松の中心市街にある飲食店で11月3日から、街なかで採取した蜂蜜を使った創作料理イベント「ハチとミツのおいしい休日 秋の料理編」が開催される。

スペイン料理店「エルカミーノ」の「鶏肉のグリル 街みつオーロラソース」

　同イベントは、「長坂養蜂場」とデザイン会社「アロー」、食を通じたイベントプロデュースなどを手がける「マスターピース」の3社で構成する「ハチとミツのおいしい台所」が主催する。長坂養蜂場では一昨年から、中心市街地に位置する「KAGIYA（カギヤ）ビル」（中区田町）の屋上で養蜂を行っている。採れた蜂蜜は公募により「はままつ街みつ」と名付けられた。街中活性化につなげようと今年4月、地元スイーツ店8店と浜松調理菓子専門学校に「街みつ」を無償提供し、各店で創作蜂蜜スイーツを販売するイベントを開催した。

　今回は第2弾企画として、今年4～6月に採蜜した約400キロの蜂蜜を街なかの飲食店に提供。中心市街の9店が創作料理30点を用意する。スペイン料理店「エルカミーノ」（田町）では、蜂蜜の華やかな香りとコクを生かすためにシンプルに調理した「鶏肉のグリル 街みつオーロラソース」（950円）などを用意。店主の中野雄司さんは「今まで蜂蜜を料理に使ったことがなかったので、今回のイベントが新たな発見につながった」と話す。多国籍料理店「Beige（ベージュ）」は、スライスしたマスカットの上に蜂蜜をかけて仕上げる「5番目のチーズケーキ 街みつがけ」（770円）を用意する。このほか、和食料理店「娯座樓（ござろう）」（肴町）や「手打ちそば naru」（板屋町）などが参加する。

　より食事を楽しんでもらおうと、愛知県の酒造会社「関谷醸造」と開発した、蜂蜜で造った酒「街みつミード2022」も用意。期間中、各飲食店で販売する。「街みつ」メニュー購入者向けに行うスタンプラリーでは、3店を巡りスタンプを集めた人を対象に瓶詰めの「はままつ街みつ」を進呈する。

　長坂養蜂場社長の長坂善人さんは「プロの技で創作した料理と新しく作ったミードを楽しんでほしい。地元飲食店の応援につながれば」と話す。

　11月30日まで。