うなぎ料理と鉄板焼きステーキを提供する店を併設した複合型飲食店「粋月楼(すいげつろう)」(浜松市西区弁天島)がオープンして1カ月がたった。
同店は、全国に12店舗、海外に3店舗展開するうなぎ料理店「徳」(中区)が運営する。同社所有の4階建てビルを社員の研修施設や保養所として使っていたが、浜名湖畔に位置するロケーションを生かしたいと考え全面改装。2階はうなぎ料理店「徳 浜名湖別邸」(TEL 053-543-5519)、3階は鉄板焼きステーキ店「THE HAMANAKO TERRACE(ザハマナコテラス)」(TEL 053-543-5519)としてオープンした。
店舗は、4フロアの合計で約360坪。いずれもテーブル席と個室を備え、各60席を用意。眼下に広がる浜名湖を一望できるように設計し、「カキ棚やノリ養殖の様子など、季節によって移り変わる浜名湖らしい美しい景色を楽しめる」と河合毅治社長。地産地消にこだわり、浜名湖産をはじめとする地元食材を使った食事を提供する。
「徳 浜名湖別邸」は、浜名湖産ウナギのみを使う。明治の創業より継ぎ足すというたれを使い、浜松風の調理法「浅蒸し」で焼き上げる。「うな重 松(一尾)」(4,620円)、「うな茶 松(一尾)」(5,060円)、「三ヶ日牛ステーキ重御膳」(2,530円)などを味わえる。
「THE HAMANAKO TERRACE」では、「国産牛ステーキセット」(3,300円)や赤身のうまみが特徴の浜松産ブランド牛「峯野牛サーロイン」をメインにする「峯野牛セット」(7,040円)などをそろえる。個室利用客を対象にコース料理も用意。「オマール海老の鉄板焼き」や「静岡そだちサーロイン」など8品で構成する「浜名湖コース」(1万6,500円)、「フォアグラオムレツ」や「牛すし」などが加わる「粋月楼コース」(2万2,000円)などをそろえる。
4階は、展示販売会などを行うレンタルスペースとして貸し出す。屋上は今後、貸し切りのバーベキュースペースとしての営業を計画する。河合社長は「地元産食材を本格調理で提供し、浜松を代表するような最高のレストランを目指していきたい。地元の方も観光客もぜいたくな空間として使ってもらえたら」と話す。
営業時間は、ランチ=11時~14時(土曜・日曜=15時30分まで)、ディナー=17時~21時(土曜・日曜=21時30分まで)。月曜定休。