![方広寺の「禅寺滞在プラン」](https://images.keizai.biz/hamamatsu_keizai/headline/1675325082_photo.jpg)
東海地方最大級の寺院「臨済宗方広寺派大本山 方広寺」(浜松市北区引佐町、TEL 053-543-0003)が2月1日、「禅寺滞在プラン」の販売を始めた。
方広寺は、1371(建徳2)年に無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ)が開いたとされる禅寺で、広大な敷地内に22個の国の登録有形文化財建物を持つ。企業の社員研修や教育機関などに座禅体験や宿泊プランを提供してきたが、時代の変化と共に利用数が減少したという。宿坊や歴史ある建物をもっと生かしたいと、寺社での宿泊・体験サービスをオンライン販売する「OTERA STAY(オテラステイ)」と提携し、団体向けオーダーメード型滞在プランの販売に踏み切った。
今までは同寺が事前にプログラムを決めていたが、同プランは団体ごとのヒアリングを基に組み立てるオーダーメード型。修行した僧侶が大本堂で行う「座禅指導」や、集中力の向上が期待できるという「写経・写仏」などの体験プランを用意。宿泊者に提供する精進料理は、季節ごとに異なる献立を用意。ヤマイモや豆腐を使い、ウナギのように見立てて作り上げる「精進うな重」なども味わえる。宿泊は1日1団体のみ受け入れる。
このほか、ヨガ教室やリモートワークの場所として本堂を貸し出すなど、さまざまな要望に柔軟に対応する。教学部長の巨島善道(おおしまぜんどう)さんは「普段の環境とは違った空間で、新たな発想が生まれるきっかけにしてほしい。多くの人に、この建物や雰囲気に触れてもらえたら」と話す。
宿泊費は、5~10人宿泊の場合=1泊1人当たり2万3,000円~、11人以上宿泊の場合=1万8,000円~。日帰り会議利用料は1日3万円~。予約は方広寺の宿泊専用ウェブサイトで受け付ける。