テイクアウト専門パン店「OMOTE BAKERY(オモテベーカリー)」(浜松市北区東三方町、TEL 053-568-2111)が3月13日、オープンした。
店主の加藤哲也さんは、日常の食卓はもちろん、外でもパンを楽しんでもらいたいと考え、屋外を意味する「オモテ」を店名に使ったという。「当店のパンを食べて『おいしい』と笑顔になってもらいたい。食材にこだわったパンや接客を通して、感動を与えられる店を目指している」と加藤さん。
店舗面積は約35坪。自然の中で食べてもらいたいとのコンセプトから、店舗は山小屋風のデザイン。木のぬくもりを感じる店内は、明るく入店しやすい雰囲気に仕上げた。
パンを作るのは、浜松や名古屋のパン店などで約10年経験を重ねた店長の藤田大輔さん。地元野菜やフルーツなどをできる限り使い、規格外の農産物の活用によりフードロスの貢献にも努めるという。浜松産食材の中でも「浜松パワーフード」認定食材を使ったオリジナルパンも販売し、地域の魅力発信を目指す。
ピクニックやキャンプでも片手で食べやすいパンなど、常時30種類以上が並ぶ。野菜ペーストを練り込んだ「ベジタブルブレッド」(1斤=390円)は、ホウレンソウとニンジンの2種類を用意。「野菜の栄養を取り入れつつ、主張しすぎない味で食べやすいように工夫した」と藤田さん。地元養鶏場「青い鳥牧場」(浜北区)の卵を丸ごと1個使った「ハムエッグロール」(290円)は、しっかりとした黄身の風味を楽しめるという。このほか、チーズとマヨネーズでマイルドに仕上げた「焼きカレーパン」(250円)、クリームチーズソースが入った「クッキークリームチーズ」、紅ほっぺイチゴとあんこを包んだ「いちご大福パン」(以上260円)などをそろえる。
オープン後は、連日売り切れが続く順調な滑り出しという。加藤さんは「地産地消に取り組み、地域に根差した店にしたい。幅広い層に楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は7時~18時(売り切れ次第終了)。火曜定休。