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浜松・於呂「鮨処みうら」が10周年 昨年代替わり、江戸前ずし提供

「店の味を継承して、次は20周年を目指したい」と話す「鮨処みうら」3代目の関さん

「店の味を継承して、次は20周年を目指したい」と話す「鮨処みうら」3代目の関さん

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 浜松のすし店「鮨処(すしどころ)みうら」(浜松市浜北区於呂、TEL 053-588-3410)が9月13日で10周年を迎えた。

中トロ、赤身、ボタンエビなどを盛り合わせた「10周年記念セット」

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 もともと初代の三浦正明さんが佐鳴台で「鮨処みうら」を経営していた。店を閉めることを決めた際に、常連客で運送事業などを展開する「浜名梱包輸送」(浜北区新堀)の会長が「腕がもったいない」と同社での経営を決め2013(平成25)年に移転リニューアルにこぎ着けた。昨年、2代目の菊池光典さんから「若い力で店を盛り上げてほしい」と3代目の関陽平さんに代替わりした。

 関さんは大阪の調理師専門学校を卒業後、ホテルの和食料理人として約5年経験を重ねた。すし職人としての経歴は浅かったが、菊池さんから技術を学び3代目に就任。「初代からの常連客もいるので、店の味を継承していきたい」と話す。

 昭和40年代に建てられた旅館を改装した店内は、座敷や掘りごたつの席を用意し、くつろいで食事ができるようにする。旅館だった頃の風情を生かし、落ち着いた雰囲気に仕上げた。

 「浜北で本格的な江戸前ずしが味わえる」をコンセプトに、「よい食材を安く地元の人に提供したいと続けてきた」という。魚は信頼する仲卸業者から仕入れ、旬の食材を提供する。アナゴは東京から、ウニ、アワビ、ボタンエビなどは北海道から仕入れるなど、全国各地の新鮮な食材を使う。シャリは小ぶりに仕上げ、ネタを味わえるように工夫する。ランチメニュー「松」(2,310円)は、中トロ、白身魚、アワビ、巻物などをセットする。炙(あぶ)って柔らかく仕上げた「アナゴ」のほか、「つぶ貝」「いなり」などをそろえる。

 周年記念メニューとして、すしに茶わん蒸し、汁物、デザートなどをセットする「10周年記念セット」(4,400円)を用意する。中トロ、赤身、ボタンエビ、すじこ、たまごなど約10種類のすしを盛り合わせる。

 関さんは「すし職人になるまでは厨房(ちゅうぼう)で調理していてお客さまと会う機会がなかった。目の前で反応を見て『おいしい』と言ってもらえるのがうれしい。20周年を目指して常連客を大事にするだけではなく、新規のお客さまにも親しまれる店にしていきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~22時。火曜・水曜定休。周年メニューは9月30日まで。

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