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浜松・三ケ日町に老舗菓子店手がける衣食住の複合施設 「自然との調和」テーマに

「自然との調和」テーマにした複合施設「乎那の邑 美と善」

「自然との調和」テーマにした複合施設「乎那の邑 美と善」

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 レストラン、ショップ、宿泊施設を併設した複合施設「乎那の邑 美と善(おなのむら びとぜん)」(浜松市北区三ケ日町下尾奈)が10月6日、オープンした。

野菜の自然な甘みを感じる「カレーランチ」

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 1885(明治18)年創業の老舗菓子店「入河屋」(三ケ日町)が手がける同施設。5年ほど前に店主の松嵜(まつざき)善治郎さんが同所と出合い、不思議な縁を感じて購入を決めたという。同所を活用してどのように事業展開していくか模索し、「自然と調和した食衣住」をコンセプトにした同園をオープンした。松嵜さんは「菓子店として、体に良く環境にも負荷のかからないものを取り入れてきた。食のみでなく、衣食住全てにそれを広げるための場所にしていきたい」と話す。敷地内に新築したレストラン「茶寮」から営業開始し、古民家をリノベーションしたショップと宿泊施設は、12月上旬のオープンを予定する。

 敷地面積約600坪の園内デザインは、全て芸術家の味岡伸太郎さんが監修した。「茶寮」店内の20席に加え、オープンカフェとして園内各所に約30席を用意し、自然を感じながら自由に食事を楽しめる。

 料理は、国内最大級の若手料理人コンペティションとされる「RED U-35」でトップ50に選ばれたフレンチシェフが手がける。オーガニックや地元産食材をできるかぎり使い、「おいしくて健康に良い」メニューを用意する。

 ランチメニューは2種類用意。磐田産の米や地元「加藤農園」の野菜、オーガニックスパイスを使った「欧風カレーランチ」は、6時間煮詰めることで食材の自然な甘みを引き出したという。「サラダランチ」(各2,500円)は、前菜サラダ、スープ、ドリンク、入河屋のパンをセットにして提供する。

 「煎茶」「コーヒー」「ハーブティー」などのオーガニックドリンクと、入河屋の看板商品「みかん最中」をはじめとする菓子をセットにする「スイーツセット」(800円~)、地元産オーガニックミカンを絞った「みかんソフトクリーム」(660円)などもそろえる。

 「『野菜が驚くほどおいしい』『落ち着いた空間でのんびりと過ごせる』など、オープン後は来園者から喜びの声が多くうれしい」と松嵜さん。「食に携わる仕事をしてきた者として、体に良いものを提供し、人も環境も良くなる方向に進むよう貢献していきたい」とも。

 営業時間は11時~17時(ランチ=11時~15時)。水曜・木曜定休。

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