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浜松・染地台の遠州綿紬専門店が10周年 世界に4台の旧式織機展示、見て学べる店舗へ

「気軽に来店してほしい」と呼びかける入山店長

「気軽に来店してほしい」と呼びかける入山店長

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 遠州地方の工芸品を販売する「ぬくもり工房」の直営店(浜松市浜北区染地台、TEL 053-545-6391)が11月3日、オープン10周年を迎えるのに合わせてリニューアルした。

鈴木式織機製作所の小幅織機と遠州綿紬の反物を並べた店内

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 「ぬくもり工房」社長の大高旭さんによると、織物問屋として創業した1960(昭和35)年代、静岡県西部に1500軒ほどあったとされる機(はた)屋は2000(平成12)年ごろには30軒、現在は10軒程度に減っているという。大高さんはこうした状況を危惧し「織物を後世に残していきたい」との思いから2006(平成18)年、「ぬくもり工房」を立ち上げ、2013(平成25)年に店舗を兼ねた事務所を染地台に構えた。

 江戸時代から遠州地方で織る伝統生地「遠州綿紬(めんつむぎ)」を使った商品をメインに販売する同店。売り場面積は従来の倍に当たる約20坪で、一部スペースに旧式織機などを展示。1915(大正4)年前後に製造されたというスズキ(浜松市南区高塚町)の前身、鈴木式織機製作所で製造された小幅織機で、「世界に4台しか残っていない貴重な産業遺産」(入山ひかる店長)としても珍しい。近くには反物や生地を置き遠州綿紬の世界観を演出した。

 売り場には「遠州綿紬」を生かした人気の「はんかち」(660円)をはじめ、風呂敷(2,970円)、手ぬぐい(1,320円)、静岡茶やあめなどと組み合わせたギフトセットなどを並べる。新作や季節のお薦め商品などをそろえるコーナーも設置する。11月10日~19日は10周年感謝祭として、商品割引や記念品進呈を行う。

 「買い物だけでなく見て学べる店舗になった。スタッフが遠州綿紬について説明もするので、立ち寄るだけでも得るものがある。気軽に来店してほしい」と入山店長。大高社長は「産業自体の衰退を止めるのは難しいが、自分たちにできるチャレンジを続け前進していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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