新作映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のロケ地を訪れてもらおうと浜松市は11月3日から、官民連携によるプロモーションを本格展開している。
ゴジラの誕生から70周年となる記念作品で、山崎貴さんが監督、脚本、VFX(視覚効果)を担う。市によると、ゴジラが人間と対峙(たいじ)する海上の場面は天竜川沖の遠州灘や浜名湖内などで撮影されたという。映画鑑賞後も引き続き楽しんでもらおうと公開日に向けてプロモーションの準備を進めてきた。
東名高速道路「EXPASA(エクスパーサ)浜名湖」(浜松市北区三ケ日町佐久米)では、施設に隣接する園地にゴジラの巨大な足跡(横11.1メートル、縦15.2メートル)を再現。映画の撮影で使った衣装のほか、ポスターも展示する。地元業者が商品化したオリジナルの菓子類も土産物として用意した。このほか、浜名湖とその周辺の資源を生かし観光を軸にした地域づくりを進めるNPO法人が運営主体となり、地元の漁師の協力を得て企画したクルージング(11月26日までの土曜・日曜・祝日のみ運航予定)やゴジラにちなんだ丼やラーメンなどのメニュー提供(11月30日まで)もある。
茨城県や長野県岡谷市など他のロケ地を含めたスタンプラリーも行っている。浜松市内では「EXPASA浜名湖」に加え、JR浜松駅構内にある浜松市観光インフォメーションセンターにポイントを設けた。周遊向けマップもある。
開設70周年を迎えるボートレース浜名湖(湖西市新居町中之郷)でも12月9日、10日にイベントを企画し、来年1月25日~30日はコラボレースを開く予定。このほか、浜松市のギョーザ専門店「うまいもん空海」(東区)は開発した新商品「漆黒ゴジラ餃子(ギョーザ)」を店舗のほか、出店先などでも販売しているという。
浜松市のフィルムコミッション推進室で室長を務める原田憲治さんは「聖地巡礼として今後、浜名湖や浜松市を訪れる人が増えるはず。ロケ地での時間を楽しんでもらい、地域活性化にもつなげたい」と話す。
開催期間は来年1月31日まで(一部を除く)。