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春華堂が浜松産レモン使った洋菓子販売 浜松商業高とコラボ、廃棄資源を活用

浜松産レモンを使う菓子「君にれもん」の開発に携わった浜松商業高校の生徒

浜松産レモンを使う菓子「君にれもん」の開発に携わった浜松商業高校の生徒

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 菓子メーカー「春華堂」(浜松市中央区神田町)が7月3日、浜松商業高校と共同開発した洋菓子「君にれもん」の販売を始めた。

浜松産レモンを使うフィナンシェ「君にれもん」

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 同社とつながりのあった同高のOB・OGが架け橋となり、「調査研究部」の女子生徒3人とのコラボが実現した。開発に際し着目したのは浜松産レモン。同社によると、日照時間が長く温暖な気候の浜松はレモン栽培に適しており、酸味はあるが糖度の高いレモンができるという。

 同商品は、材料に通常廃棄してしまう規格外のレモンや果皮を使って焼き上げ、フィナンシェに仕上げた。生産者の新たな収入源や雇用の創出にもつなげ、SDGs実現への貢献も目指す。

 昨年7月から月1回程度のミーティングを重ね、実際の商品開発でも必要とされる原価計算やターゲット顧客の設定、競合商品の試食などを経験しながら作り上げた。同高OGでもある春華堂広報室の高橋睦美さんは「浜松の活性化につなげたいという生徒たちの思いに感心しながら、一緒に前向きに取り組むことができた」と振り返る。

 高校生の意見を取り入れながら試作を重ね、口に入れるとレモンの香りと酸味が広がる爽やかな風味に仕上げた。「レモンらしいジューシーさにこだわり、たっぷりと果汁を入れた」という。パッケージは、メインターゲットとする女性を意識したかわいらしいデザインにした。

 6月9日は同高OB・OGによるイベントで先行販売したところ、用意した800個と4個入り500セットが完売した。7月8日は、開発に携わった生徒3人が遠鉄百貨店(中央区)内春華堂コーナーの店頭に立ち試食販売を行う予定。

 高橋さんは「菓子メーカー主導ではなく、生徒たちの思いを尊重することでユニークな商品が完成した。OGの一人として携わることができ、感慨深いものがあった」と話す。

 ブランド戦略室の雪島知佳さんは「高校生の率直な意見から生まれる突拍子もないアイデアに、私自身も刺激をもらえた。浜松レモンの魅力をうまく伝えられる商品に仕上がったので、多くの人に楽しんでもらえたら」と話す。

 価格は、1個 =250円、4個入りバッグ= 1,000円。春華堂直営店で販売する。

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