五平餅専門店「ヤマヤ五平」(浜松市中央区高林、TEL 053-471-6790)が7月8日、オープンした。
浜松市在住の湿板写真家の林道雄さんが、歴史ある二俣街道沿いの「ヤマヤ醸造」の建物を生かして経営する。林さんが店に置いていたショーケースを譲り受けることになり訪れた際に「建物のために作った棚をばらしてはいけない。建物ごと譲ってほしい」との思いを強めたのがきっかけで動き出した。「この建物は姿が変わらない」といった地元の声を聞く中、「高林の起点になるこの場所はタイムトラベルできる場所」と考え、建物を生かした展開を検討。林さんが好きな五平餅を看板メニューにしてスタートした。
五平餅は食べやすいサイズにしたのが特徴で、しょうゆとごまをベースにした特製だれをからめた。番台や土間などが残る店舗の面積は約37坪。席数はカウンター=4席と座敷を含めて30席ほどある。座敷には針子用のテーブルなどを置くほか五平餅や茶を載せた膳での提供も。価格は1本130円で、イートイン向けにお茶付き3本セット(450円)5本セット(650円)を用意する。このほか、プリン(450円)やだしまき卵サンド(500円)、ドリンク類などもそろえる。今後、かき氷などの提供や、夜の時間帯に酒を楽しめる「角打ち」の営業も目指す。
林さんは「時代をさかのぼって懐かしみ、地域を知ることができる場所として幅広い年代が集まれる場になれば」と話す。
営業時間は10時~17時。水曜・木曜定休。