炉端料理店「炉端 浜名荘」(浜松市中央区肴町、TEL 053-451-5188)が8月20日、オープンした。
明治43年創業の老舗店だった古い建物を改装した炉端料理店「炉端 浜名荘」
店主の本多利通さんが、浜松を始めとする静岡の料理の魅力を地元や県外の人に伝えたいと考えオープンした。1910(明治43)年創業の結納品などを販売する老舗店だった古い建物と出合い、同所で4年前に開店する予定だったがコロナ禍の影響で延期。コロナ禍が落ち着いたタイミングで、再度コンセプトを練り直しオープンにこぎ着けた。本多さんは「いろりで炭焼きする炉端料理を、記念日や会食などの特別な一時に楽しんでほしい」と話す。
2階建て店舗の面積は約25坪。カウンター=6席と、4人・6人・8人定員の個室をそれぞれ1室ずつ備える。店内は、純和風建築の歴史ある風情をそのまま感じられるように残して改装。カウンター越しにいろりで焼き上げる様子を見られるよう設計した。
食材は浜松を始めとする県内産をできる限り仕入れ、調味料も地元醸造会社「加藤醤油」のしょうゆや、駿河湾のあら塩などを使う。メニューは、3つのコース料理を用意する。8品で構成する「8000円コース」は、土鍋ごはん、刺し身3種、炉端焼き野菜、アユなどの旬の魚を串刺しして焼き上げた「原始焼き」、浜松産うなぎのかば焼きと白焼きなどを提供する。全10品の「10,000円コース」は、季節に応じて仕入れ先を変える「カキの蒸し焼き」などが加わる。全12品の「12,000円コース」は、さらに地元ブランド牛「峯野牛」の炭火焼きや春野町産キャビアなども提供する。
ドリンクメニューも、徳川家康が愛したとされる薬用酒「忍冬酒」(770円)、「静岡蒸溜所ガイアフロー」(静岡市)のウイスキー(1,700円~)、「梅乃宿酒造」(奈良県)の静岡産ミカンを使ったリキュール「しずおかあらごしみかん」(770円)など、静岡由来の酒をそろえる。
本多さんは「地元の良い物を発見してもらい、県外の方には静岡の魅力をおいしくアピールしていきたい」と話す。
営業時間は17時~23時。日曜・祝日定休。