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浜松市立中央図書館で遠鉄奥山線の歴史展 廃線60周年記念

実物含む資料約110点を展示する「廃線60周年 奥山線の歴史展」

実物含む資料約110点を展示する「廃線60周年 奥山線の歴史展」

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 浜松市立中央図書館(浜松市中央区松城町、TEL 053-457-2618)2階で現在、展示会「廃線60 周年 奥山線の歴史展」が開催されている。

通券箱の実物展示

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 「遠州鉄道奥山線」が全線廃止になった1964(昭和36)年から60年を迎える今年、同線の歴史を当時の写真や実物などの資料とともに分かりやすく紹介する。過去には、廃線30周年と40周年、50周年の節目に開催しており、今回4回目を迎える。

 同線は、1914(大正3)年に開業し、浜松と奥山を結ぶ約27キロを走っていた軽便鉄道。住民や奥山方広寺への参拝客に利用されていたが、沿線人口が少なく、警報機や遮断器の設置義務に対応する資金不足などを理由に1964年、50年の歴史に幕を閉じた。

 同展では、地元の産業や文化振興のために走り続けた同線に関する資料約110点を展示する。蒸気機関車、客車、軌道自動車、電車、ディーゼルカーなど当時の様子を写真で紹介。廃線時の行先表示板(サボ)、列車の衝突を避けるために使う単線区間の通行票「通票」、切符、定期券などは実物を展示する。同線の創立に尽力し、初代社長を務めた伊東要蔵氏の子孫から借用した「浜松軽便鉄道平面図」は、「設立前の構想を知る上でとても貴重な物」と同館業務アドバイザーの鈴木正之さん。いずれも分かりやすいよう解説を加える。

 鈴木さんは「なくなった物への郷愁からか、奥山線は市民にとても人気がある。思い出の品々をたくさん展示したので、足を運んでほしい」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。10月23日まで。

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