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春華堂が浜松産レモン使った洋菓子販売 浜松商業高とのコラボ第2弾 

浜松産レモンの酸味とアールグレイティーの香りが重なる「君にれもん 浜松れもんティー」

浜松産レモンの酸味とアールグレイティーの香りが重なる「君にれもん 浜松れもんティー」

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 菓子メーカー「春華堂」(浜松市中区神田町)は3月1日、浜松商業高校と共同開発した洋菓子「君にれもん 浜松れもんティー」の販売を始めた。

「君にれもん 浜松れもんティー」開発ためのミーティング

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 昨年7月に発売した「君にれもん」の第2弾となる同品。浜松産レモンの酸味とアールグレイティーの香りが重なるレモンティー風味の生地を、中はふわっと、外はカリッとした食感に焼き上げた。同社によると、日照時間が長く温暖な気候の浜松はレモン栽培に適しており、酸味がありながら糖度の高いレモンが生産できるという。同品を通して浜松産レモンの魅力を持続的に発信することで、さらなる周知を図る。

 同社とつながりのあった同校OB・OGが架け橋となり、「調査研究部」の女子生徒とのコラボが実現し、第1弾「君にれもん」を販売した。高校生の意見を取り入れながら試作を重ね、レモンの香りと酸味が広がる爽やかな風味に仕上げた。同校は、商品化した「君にれもん」を持って昨年11月、東京都池袋で開催された「商業高校フードグランプリ」に出場し、「アサヒ飲料賞」「大和ハウス賞」「優秀賞」をトリプル受賞。当日会場に立ち会った経営管理室の雪島知佳さんは「どのプレゼンもレベルが高かったが、浜松産レモンを地元名物にしたいという生徒たちの強い思いが評価されたと思う」と振り返る。

 当初から第2弾を視野に入れて開発を続けてきたという。第1弾は夏らしい爽やかなレモンの風味に仕上げたが、今回は「ホッとしたいとき」などの温かさを連想させる商品開発を目指した。「第1弾と全く異なる味を目指したので大変だった」と雪島さん。高校生ならではの新鮮な発想を取り入れながら開発を進め、ジンジャーやはちみつなども試したが、最終的にレモンティー味に決めた。生地には柑橘と相性が良いアールグレイ茶葉と細かく刻んだレモンを練り込み、レモン本来の酸味とアールグレイの組み合わせを楽しめる。

 パッケージはピンク色で、「スキー教室」をモチーフにし、同校OB・OGが見た時に気づく、さりげない「浜商要素」を取り入れたという。同校の公式マスコットキャラクター「はまとら」のイラストもデザインした。「高校生ならではの新鮮な発想を持ちつつ、責任感をもった芯のある子たちだった。彼女たちの強い『商品愛』を開発に反映できた」と広報担当者の高橋睦美さん。

 3月13日には、遠鉄百貨店地下1階で試食販売会を開催する。開発した生徒と後任の生徒が直接販売し、「はまとら」も来場する予定。雪島さんは「1年以上一緒に開発を続けてきた中で、どんどん成長していく生徒たちの姿を楽しみながら仕事ができた。彼女たちはこの春で卒業してしまうので、試食販売にも足を運んでもらえたら」と話す。高橋さんは「私たちにとっても、思い入れの強い商品。浜松の多くの人に喜んでもらいたい」と話す。

 価格は、1個=250円、4個入りバッグ=1,000円。春華堂直営店で販売する。

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