
中華料理店「富喜麟(ふうきりん)」(浜松市中央区肴町)が4月12日、オープンした。
日本料理店「勢麟(せいりん)」(元城町)が運営する同店。コラボする熊本県発祥のラーメン店「富喜製麺所」の麺やギョーザの皮を使う。店舗面積は約30坪。席数は、カウンター=8席、テーブル=12席。8人用個室1室を備える。内装は白が基調で黒が差し色。ところどころに白木を使う。
店長は2023年5月、中華料理店業態を新たに展開するに当たって誘われ入社した浜松出身の森下大雅さん。市内のホテルや東京・西麻布のミシュランガイド掲載中華料理店などで修業を重ねてきたという。「これまで経験してきた店は価格帯が高く、誰でも気軽に食べられる料理ではなかった。多くの人に自分の料理を味わってもらいたい」と話す。展開するメニューは町中華風という。
看板メニューは「昆布水つけ麺」(1,000円)。水出しの昆布とカツオから取っただし「昆布水」に浸した麺をしょうゆゆベースの付け汁で食べてもらう。付け汁にはネギ、メンマ、チャーシューが入る。森下さんによると、主役の麺はつるっとした食感で小麦の風味が特徴。「中華そば」(900円)、練りごまに中華調味料を合わせた「担々麺」(800円)も提供する。中華料理人としての経験を生かし、「卵チャーハン」(800円)、「マーボー豆腐」(950円)、「エビチリ」(1,100円)、「レバニラ炒め」(950円)などの一品料理もそろえる。
森下さんは「難しい料理ではなく、誰もが知っているメニューを中心に用意している。町中華の親しみやすさをベースにしながら、高級店で培った技術を生かす。一味違う中華を楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は、12時~14時、18時~翌3時。