
6月1日に全線開通85周年を迎えた天竜浜名湖鉄道が現在、記念事業を展開している。
同鉄道は、掛川市の掛川駅から愛知県湖西市の新所原駅までを結ぶ路線で、「天浜線(てんはません)」の愛称で親しまれる。記念事業は、1940(昭和15)年6月1日に前身の国鉄二俣線が全線開通してから今年で85周年となったことを受け展開。鉄道車両のイラストには「85周年」や記念コピー「地域の夢と 未来を運ぶ」をあしらっている。
6月1日には、天竜二俣駅(浜松市天竜区二俣町阿蔵)の車両基地内で転車台ツアーの特別企画として記念ヘッドマークを装着した車両の出発式を行った。85人目の入場者には記念品を贈呈し、参加者には限定の「鉄カード」を進呈。通常は50人ほどの参加だが、この日は141人が参加し、にぎわいを見せた。
同駅の売店では記念グッズを販売する。現在は、ピンバッジ(770円)とキーホルダー(880円)、記念鉄印(850円、枚数限定)を用意。7月20日からは硬券やカプセルトイ仕様の缶バッジ(300円)も販売する。営業時間は9時~16時。
子ども向け企画として、塗り絵車両展示も実施。対象は幼児および小学校3年生までの児童で、天竜二俣駅で配布する用紙に彩色した作品を募集する。作品は85周年記念ヘッドマークを掲出した車両内に8月から来年3月まで月替わりで展示する。作品の募集締め切りは7月20日。
今後は周年記念動画の作成も予定する。営業課の渥美敏和さんは「皆さまのおかげで85周年を迎えられた。未来へ向けて今後も事業を展開していくので、期待してほしい」と話す。
事業期間は11月に開催を予定するイベント「天浜線フェスタ」まで。