「ときはま講演会」が2月5日、常盤工業本社「ときポート」(浜松市中央区新津町)で行われた。
主催は常盤工業。講師は金融ジャーナリストの橋本卓典さん。橋本さんは長年、共同通信社で流通や証券、大手銀行、金融庁などを担当し、2025年に独立。全国各地を回って地域金融機関や中小企業などの取材を精力的に続けている。
橋本さんは「老舗企業の変革と地域経済の活性化」と題した講演の中で自らの取材経験を踏まえ、「人口減少時代の最大の特効薬は中小企業が稼ぐこと。地方が稼げる状況をつくらないと地方の活性化はない」と指摘した。その上で老舗企業が生き残る条件として、「立地の良さ」「主力商品の強さ」などを挙げ、「主力商品で限界利益が固定費をしっかりまかなえていることが大前提。それがない企業は手だてを尽くし、変革するしかない」と提言した。
クロストークでは、春華堂(浜松市中央区神田町)広報室長の高山慎吾さん、浜松いわた信用金庫プロモーション企画課長の内藤晴義さん、常盤工業執行役員の高橋脩夫さんが登壇。橋本さんの進行で「情報発信のキーワード」や「地域と地元企業のかかわり方」などについて、それぞれの取り組みを披露した。
高山さんは「伝統文化を引き継ぐだけではなく、今の時代にアップデートしたい」、内藤さんは「(自社店舗を)地域の価値が生まれる場にしていきたい」、高橋さんは「ハードとソフトがそろわないと街は栄えない。(ハードだけではなく)ソフトのコミュニティーを大事にしたい」とそれぞれ話した。