浜松・板屋町に「ワイン食堂 La cachette(ラ キャシェット)」(浜松市中区板屋町、TEL 053-453-1881)がオープンして1カ月がたった。
店主の森下桂司さんはもともと食べることや飲むことが好きで料理を始めた。バーやイタリアンレストランで修業を積み、10年前にソムリエの資格を取得した。前職のワイン専門店でワインに関する知識や提供方法をより詳しく学び、自信がついたことから出店を決めた。「ワインを薦めた時に反応がすぐ見える『ライブ感』に魅力を感じ、専門店から飲食業界に戻ることを考えた」と森下さん。
店舗面積は23坪、席数はカウンター4席、テーブル26席。内装は白を基調とし、親しみやすい雰囲気に仕上げた。コンセプトは「気軽に上質なワインが飲める店」。店名はフランス語で「隠れ家」や「秘密基地」を意味する。
ワインは生産者が分かるものを置き、いろいろな味が楽しめるように「グリューナー・フェルトリーナー フーゴー」「ドメーヌ・ペリリエール・コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ」(以上3,800円)、「ブルゴーニュ・ルージュ」(5,500円)など常時100種類以上そろえる。料理は「浜名湖産タコとアボカドのサラダ」「さんまのコンフィ」(以上800円)、「豚肉と鶏レバーのパテ」(850円)、自家製パンなどワインと相性がいい料理も提供する。
森下さんは「リーズナブルでおいしいワインを提供するのは当たり前だと思っている。経験を生かしそれぞれのワインが一番おいしいタイミングで出している」と話す。「生産者と消費者の仲介役として、ワイン生産者の思いを積極的に伝えていきたい。初心者の方でも気軽に相談してほしい。酒離れが進んでいるが、ワインのカジュアルな楽しみ方を幅広い世代の方に伝えていきたい」とも。
営業時間は18時~23時(金曜・土曜は24時まで)。月曜・第3日曜定休。