プレスリリース

【11月1日は静岡市「お茶の日」】お茶がもらえるラッピングタクシーや静岡茶とスイーツのペアリングが楽しめるアフタヌーンティーなど静岡市内でお茶のイベントが続々開催

リリース発行企業:静岡市

情報提供:

 静岡市は、新茶の時期だけでなく一年を通してお茶に親しんで欲しいと思いを込めて、11月1日を静岡市「お茶の日」と定めています。
 そこで、静岡市内では、「お茶の日」付近でお茶の歴史と文化を楽しむとともに、地元の生産者や職人たちとの交流を深められる貴重な機会として、お茶がもらえるラッピングタクシーなど毎年この時期にさまざまなイベントが開催します。
 また、静岡茶とスイーツのペアリングが楽しめるアフタヌーンティー「するがヌーン茶(ティー)」プロジェクトが11月1日から開始され、静岡市を含む静岡中部地域で行われる貴重な“お茶体験”を楽しむことができます。





◆11月1日の静岡市「お茶の日」とは
静岡市は、全国有数の茶どころとして、静岡のお茶に親しみ、静岡のお茶の伝統、文化、産業等について理解を深め、その魅力を発信するため、 「静岡茶の祖」と言われる「聖一国師」の生誕の日である11月1日を静岡市「お茶の日」として、様々な取り組みを行っています。
●静岡茶の祖と言われる聖一国師(しょういちこくし)
(1202~1280)
鎌倉時代の高僧で東福(京都)を開山。建仁2年(1202)に、現在の静岡市葵区栃沢に生まれ、宋(中国)に留学した際、持ち帰ったお茶の種を足久保(葵区)に蒔いたと伝えられ、静岡茶の祖とされています。





静岡市のお茶関連イベント

静岡市「お茶の日」ポスターコンテスト
「とっておきのお茶時間」をテーマに、市内小・中学校及び特別支援学校に在学中の児童・生徒の皆さんから作品を募集しました。入賞作品は世界お茶まつり2025秋の祭典にて掲示します。
【日時】10月23日(木)~26日(日)
【場所】グランシップ3階ロビー





「お茶のまち静岡市」ラッピングタクシー利用者へお茶を配布
静岡市タクシー協会との連携事業。静岡市内を運行中の「お茶のまち静岡市」ラッピングタクシーに乗車された方へ一煎パック(ティーバッグ)をプレゼントします。
【日時】11月1日(土)
【場所】静岡市内





駿府本山秋のお茶まつり
駿府本山お茶まつり委員会にて、標高1,200mの井川大日峠お茶蔵で保管・熟成された熟成本山茶をはじめ、静岡市のブランド茶である「静岡本山茶」を販売します。
【日時】11月1日(土)~3日(月・祝)
【場所】静岡市歴史博物館屋外スペース





●駿府大御所大茶会
徳川家康公のお膝元、駿府城公園にて静岡市内産の銘茶の販売や茶商自慢のお茶を呈茶します。国の登録無形文化財に登録される手揉み製茶の実演や抹茶挽き体験などの催しも行われます。
【日時】11月22日(土)、23日(日)
【場所】駿府城公園中心広場(紅葉山庭園前)





11/1よりスタート「するがヌーン茶」

◆「するがヌーン茶」とは
 日本一高い富士山を望む山地から日本一深い駿河湾まで、多彩な地形・気候が特徴の静岡県中部「するが地域」。自然環境の違いにより、お茶の味や香り、見た目も個性にあふれています。
「するがヌーン茶」は、するが地域の茶農家、製茶問屋、カフェで、静岡茶の多様な味わいと、こだわりのスイーツやフードとのペアリングを楽しむ、するがならではのアフタヌーンティーです。
【公式サイト】 https://suruga-noontea.com/ 
◆ 静岡市内初参加店舗の「するがヌーン茶」
■茶彩AfternoonTea ~和と洋のハーモニー~ ¥3,500
少し苦めのウェルカムお抹茶でお出迎え。しっとりとしたカステラの「浮島」静岡抹茶入りの「練り切り」洋食の「抹茶のクレームブリュレ」がマッチします。黄金色の香気あふれる味わいの本山の浅蒸し煎茶は、日本料理四季の料理長謹製「手毬寿司」がぴったりです。洋の華やぎ、和の深み、ふたつの味わいを一度に楽しめます。





【提供期間】11月1日(土)~2月28日(土)
【住所】中島屋グランドホテル DINING LOUNGE&BAR ARBOR (葵区紺屋町3-10)
【営業時間】 11:00~21:30(LO21:00)

■Suruga Tea Palette - するが茶巡り -  
  ¥3,850
茶・食・菓のプロが組む、するが茶の新しいペアリング。和牛寿司と静岡茶ビールや静岡茶ソーダから始まる「するが茶巡り」。フィナーレは目の前の鉄板で仕上げる和紅茶クレープシュゼットで五感で楽しむ体験をご堪能できます。





【提供期間】11月1日(土) ~2月下旬※12月20日~1月10日までの期間はお休み
【住所】ステーキ&欧風料理 ルモンドふじがや    (葵区昭和町6-1)
【営業時間】ランチ:11:30~14:00、ディナー:17:30~22:00
      するがヌーン茶:12:00~15:00(木、金、土のみ)

■5種の静岡茶とミゼラブルのフランス菓子 
 ¥2,500
静岡駅より徒歩10分、繁華街両替町の中心に位置するフレンチレストランが手がける静岡茶を使用したフランス菓子。どれも甘すぎず素材それぞれの良さが感じられます。おかわり自由な5種類の静岡茶とミゼラブルのスイーツのマリアージュを楽しめます。





【提供期間】11月1日(土)~2月28日(土)
【住所】Miserable -ミゼラブル-(葵区両替町2丁目7-5 パレス第4ビル 1階)
【営業時間】ディナー18:00~翌0:00 (LO 23:00) するがヌーン茶12:00~16:00(LO15:00)

「静岡市」と「お茶」について

●静岡市のお茶ツーリズム
日頃から楽しんでいる「お茶」は、お茶農家が丹精込めて管理するお茶畑から芽を伸ばし、お茶農家自ら仕上げを行ったり、お茶のブレンド(合組)や仕上げを行う茶商を通じて、皆さんの手元に届けられています。
静岡市でお楽しめる「お茶ツーリズム」は、お茶農家や茶商の皆さんがお茶づくりに取り組む現場を訪れ、日頃はなかなか目にすることができない空間や、日常からは少し離れた環境の中で、本場のお茶や人との交流をお楽しみいただける体験型の小旅行です。
【公式サイト】 https://www.ochanomachi-shizuokashi.jp/tourism/ 

●現代に受けつかがれる、家康公ゆかりのお茶
静岡市は、慶長8年(1603)に江戸幕府を開いた徳川家康公が晩年を過ごした地としても知られています。
慶長12年(1607)、家康公は駿府城へ入城して隠居の身となり、以後、茶の湯を楽しみました。家康公は安倍奥の井川大日峠にお茶壺屋敷(お茶蔵)を設け、「御用茶」として献上されたお茶を名器の茶壺に詰めて、風味が損なわれないよう保管を命じました。家康公は、標高1200mの冷涼な環境にあるお茶蔵で夏の暑さから守られたお茶を秋の頃に駿府城に運ばせ、味わい深い風味を楽しんだと言われています。

●静岡から世界へ
 ~まちのあり方をも変えた、清水港からのお茶の直輸出~
鎖国が解かれた当時は、外国と貿易できる港(開港場)は全国で5港に限られ、お茶を取り扱うことができるのは、横浜、神戸、長崎の3港と定められていました。そのため、静岡から製品を海外に送り出すためには、横浜港に運ばなければならず、輸送コストも負担が大きく、産地へもたらす利益は僅かなものでした。この難局を乗り超えるため、「清水港からの直接輸出」を目指した運動が活発になっていき、熱烈な請願運動が実り明治32年(1899)清水港は開港場に指定されました。



明治時代 清水港輸出の様子(静岡県茶業会議所所蔵)

茶産地静岡からの直輸出実現に向けて、静岡県茶業組合連合会議所の海野孝三郎は、日本郵船株式会社と約10年にも及ぶ根強い交渉の末ついに明治39年(1906)、日本郵船の神奈川丸が清水港に入港します。清水港から茶輸出は年を追って急伸し、明治41年には神戸港を、同42年には横浜港を抜いて、清水港が日本一の座に上り詰め、大正7年(1918)には全国茶輸出高の80%を占める、名実ともに日本一の「お茶の港」になりました。
●静岡市で主流として味われている「山のお茶」
静岡市のお茶の多くは山間地の急峻な斜面を生かした茶畑で作られることから「山のお茶」とも呼ばれ、平野部のお茶と比べて葉肉が柔らかく、鮮やかな緑色が特徴です。茶葉の形状は、ツンときれいに伸びて、上品な味を感じさせます。山のお茶は、蒸し時間が短い浅蒸し茶となり、湯呑みに注ぐと、お茶の色は透き通っていながらも、爽やかな香りと凝縮された旨味を味わえるのが特徴です。







●煎茶の代表品種「やぶきた」は静岡市生まれ
「やぶきた」は静岡市出身の杉山彦三郎によって発見・育成された日本茶を代表する品種です。「やぶきた」は、品質が優れ、収穫量が安定しており、全国で栽培されているお茶の約70%、静岡県内では実に90%のシェアを占めています。(令和2年現在)彦三郎は、まだ「品種」という考えがない頃から良いお茶の種類を求めて全国を回り、これはと思ったお茶を自ら開墾した畑に植え、試行錯誤しながら新しい品種の選抜に努めました。そして、明治41年(1908)、現在の静岡県立大学「芝生園地」付近の竹やぶを開墾した畑の北側から「やぶきた」を発見し、「やぶきた」という名前は、これに由来しています。



杉山彦三郎記念茶畑

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