浜松市のゆるキャラ「出家大名家康くん」が1月17日に出家修業を終え、「出世大名家康くん」に復活した。
「ゆるキャラグランプリ2013」で2位という結果となり、出陣式での宣言通り、昨年12月18日にうなぎのちょんまげの断髪式を行い出家した家康くん。断髪式から1カ月間、養鰻(ようまん)場でのウナギ選別作業や街の清掃活動など、さまざまな修業を行い、毎日うなぎ観音にお参りした。そのかいあって、夢枕にうなぎ観音が立ち「金の太刀(たち)」を授けるとのお告げを受け、ちょんまげが復活したという。
年始には全国から家康くん宛てへの年賀状が650通以上届き、応援の声も多く寄せられた。ぬいぐるみやキーホルダーなどの家康くんグッズのプロデュースを手掛ける「サツ川製作所」の薩川敏さんは「ちょんまげが復活したことは喜ばしい。来年は徳川家康公顕彰四百年記念事業も開催されるので、多くの方が浜松に来てくれるよう、より一層国内外への呼び掛けに力を入れていってほしい」と話す。
市役所のロビーでは1月20日から、復活時に浜名湖畔に立つ「うなぎ観音」から授かったとされる、ウナギの形をした剣「金の太刀」を展示。今後のイベントへの参加は未定だが、毎週日曜の11時と13時から浜松城で行っている観光客のお出迎えは継続していく予定。
家康くんは「ちょんまげが復活し、晴れて『出世大名』へと復帰できたのじゃ。これからは決意も新たに浜松の発展のためにまい進する所存なので、応援してほしいのじゃ」と誓いを新たにする。