浜松・伝馬町のギャラリー「BASE.lab(ベースラボ)」(浜松市中区伝馬町、TEL 070-5331-3502)で現在、「しずおか銭湯展」が開催されている。
静岡県の銭湯の歴史や現在の様子などを紹介する同企画。アーティストの湊三次郎さんは静岡県の銭湯を研究しており、時代とともに減っていく銭湯のことをもっと多くの人知ってもらうために企画したという。
県内には明治時代には背中を流すサービスなどを提供する従業員「三助」がいて、ペンキ絵の文化なども栄え700軒近くあった。そのほとんどが店を閉め、現在では県内に11軒、浜松市内には「巴湯」(中区大工町)と「みよし湯」(中区曳馬)の2軒のみとなっている。
同展では、以前銭湯を経営していた人から借りた写真や看板など約120点を展示。ロッカーやタイルの一部など、当時使用していたものもそろえる。「伝統文化である銭湯の、『そこにしかない独特な雰囲気』が魅力」と湊さん。14日には銭湯に関する本などを書き銭湯研究家の間では有名な林広樹さんと松本康治さんが来場。「浜松銭湯ナイト」と題して、マニアックなトークショーを開く。
「会場の近くには巴湯があるので、展示会に来た帰りにぜひ寄って疲れを癒やしていただきたい」と湊さん。「最近では『スーパー銭湯』が普及しているが、昔ながらの銭湯に行くという選択肢もあるということを知ってもらうきっかけになれば」とも。
開場時間は12時~19時。入場無料。トークショーは19時15分から(料金は1ドリンク付きで1,200円)。今月16日まで。