浜松・三ヶ日町の摩訶耶(まかや)寺(浜松市北区三ヶ日、TEL 053-525-0027)で3月16日、「文化財庭園修復特別御披露目会」が開かれる。
国の指定重要文化財「不動明王像」や「千手観音像」、県の指定重要文化財「阿弥陀(あみだ)如来像」を保有する同寺。726年に建立された県内でも古い寺の一つ。今回修復した庭園は、鎌倉時代に作庭された県の指定重要文化財。市内の造園会社「舩越造園」がメーンとなり、地元会社やボランティアスタッフと連携して修復を行った。「文化財の庭園だけに、土の角度や、石の角度など庭園の価値を決める要素が変わらないように芝生を張り替えるのに苦労したが、良い形に仕上がった」と社長の舩越貴久さん。
当日は、同寺庭園内で通常は一般に開放していない客殿を使用。市内の製茶店「まるたま製茶」のお茶と、地元三ヶ日町の和菓子店「入河屋」の茶菓子を用意。文化財庭園再生の道のりを紹介するものや、寺収蔵の1968(昭和43)年発掘調査時の様子を示すものなど、貴重な資料も展示する。
「こうして出来上がったのは、地元の会社やボランティアの方の協力のおかげ。イベントには、多くの人に参加してほしい」と舩越さん。「非常に素晴らしい庭園。浜松にも金閣寺の庭園や苔寺の庭園と同時代で同レベルの庭園があることを広く知ってもらえれば」とも。
開催時間は9時~15時。参加費は300円。別途拝観料300円が必要。